提訴:セクハラで懲戒免職元教諭、処分取り消し求め /宮崎
毎日新聞 2009年7月4日 地方版
県内中学校の元男性教諭が、女子生徒にセクハラ行為をしたとして県教委から懲戒免職処分を受けたのは、事実認定を誤っているとして、男性が県を相手取り、処分の取り消しを求める訴訟を宮崎地裁に起こしていたことが3日、分かった。
訴状などによると、元教諭は08年3〜4月、中学校内で女子生徒にキスするセクハラ行為をしたとして、県教委から同6月に懲戒免職処分を受けた。女子生徒が知人に相談し、学校の調査で発覚した。
元教諭は「女子生徒は元来、原告に疑似恋愛感情を抱いていた」とし、「(原告は)うかつにも女子生徒と距離を保つ努力を怠り、漫然と身体的接触を重ねたが、性的な意図はまったくなかった」と主張。「実証性に疑いの残る『キス』を前提に懲戒免職とするのは合理性・正当性が認められない」としている。【川上珠実】