酒気帯び運転:検挙の中学教諭が懲戒免職、3人目に−−県教委 /長野
2009年7月17日13時1分配信 毎日新聞
県教委は16日、酒気帯び運転で検挙された長野市立北部中の坪井香陽教諭(39)を懲戒免職処分とした。今年度の懲戒処分は8件となり、免職は3人目。歯止めが掛からない教職員の不祥事に、県教委の矢崎和広委員長は「大変残念。新たな処分が出ないように取り組みたい」と述べた。
県教委によると、坪井教諭は4月10日夜、長野市内で約5時間飲酒。翌日、財布をなくしたことに気づいて自家用車で探しに出かけ、交番に届け出たが、検査で呼気1リットル当たり0・3ミリグラムのアルコールが検出された。
酒気帯び運転の処分では、昨年5月にいったん懲戒免職になり、不服申し立てをした職員に対し、県人事委が「酒が残っているとの認識は低かった」と今年6月に取り消した。全国各地の訴訟でも処分取り消しを命じる判決が増加。しかし県教委は「飲酒運転は原則免職。検出されたアルコールは(先月処分された)教諭と同じ量。裁定で基準を変えることはない」とした。
また県教委は、公務中に30キロの速度超過運転をしたとして、中信地区の高校の常勤講師(31)を戒告とした。【福田智沙】
7月17日朝刊