ひき逃げ容疑の幼稚園理事長逮捕、地域住民に動揺広がる/横浜

ひき逃げ容疑の幼稚園理事長逮捕、地域住民に動揺広がる/横浜
2009年7月20日1時0分配信 カナロコ

 「子どもにどう説明すればいいのか…」

 老舗幼稚園の理事長が女児をひき逃げ死させたとされる事件に、幼稚園に子どもを通わせる親や、地域住民に動揺が広がった。

 サラちゃんは、石川容疑者が経営する杉之子幼稚園とは別の、近くの幼稚園の体験入園の帰り道に事故に遭った。

 杉之子幼稚園に通う子どもの母親は「何で逃げてしまったのか。ただただショック」。同容疑者は入園式などの行事で父母を前にあいさつをしていたといい、別の母親は「とても温厚な方で、子ども好きな様子だった。同じ年ごろの子どもがいるだけに、事件の早い解決を願っていたが、まさか」と言葉を失った。

 杉之子幼稚園は、1954年設立の老舗。同容疑者はホームページで、「良き人づくり」などの理念を語っていた。

 運営する石川学園は19日、石毛充生・横浜デザイン学院事務局長が会見。同容疑者から既に辞職願が出されているとした上で、「サラさんのご冥福を祈るとともに、取り返しのつかないことをしてしまい遺族の方におわびしたい」と謝罪した。

 事務局長によると、同容疑者は事件後も「特に変わった様子はなかった」というが、県警の調べでは事件後、犯行時に乗っていた銀色の乗用車を自宅ではない南区のマンションに止め、別の車に乗っていたことが分かっている。

 同容疑者宅の近くに住む女性会社員(50)は「同じ年のころの孫がいるので心配だったが、まさか近所の人とは…」とショックを隠しきれない様子。サラちゃんと同じマンションに住む女性(39)は「数日前に会った母親はやつれた感じだった。(容疑者逮捕は)よかったけれど、幼稚園の経営者だなんて…」と、やりきれない表情で語った。

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