元勤務先の経営者宅に放火しようとしたとして、警視庁捜査1課は現住建造物等放火未遂の疑いで、東京都世田谷区駒沢、職業不詳、杉野広延容疑者(51)を逮捕した。容疑を認めているという。 逮捕容疑は26日午前7時50分ごろ、世田谷区若林のテナントビル内にある50代男性宅の玄関前で、自身が着ていたパーカーを脱ぐなどしてライターで点火し、放火しようとしたとしている。男性が気づいて消火器で火を消し、けが人はなかった。 捜査1課によると、杉野容疑者は以前、男性が経営する測量事務所に勤めていたとみられ、「一方的に辞めさせられた」などと話している。 同日午前5~6時には、大田区と品川区でも放火が疑われる火災が発生。大田区内では50代男性が刃物で顔を切り付けられる事件もあり、いずれも杉野容疑者が関与をほのめかす供述をしているという。 杉野容疑者は同日、包丁1本やライターを持参し、世田谷署に自首した。同課は詳しい経緯を調べている。