大津市 いじめ自殺 8月2日分

第三者委、尾木氏ら起用の意向=遺族側推薦の3人―大津いじめ自殺
時事通信 2012年8月2日(木)1時11分配信

 大津市で市立中学2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを受け自殺した問題で、大津市は1日、真相解明のために設置する第三者委員会の人選について、遺族側が推薦した教育評論家の尾木直樹氏ら3人を起用する考えを示した。
 市は、守秘義務の順守や公平・公正な調査を約束する承諾書を提出することなどを条件に、3人を起用する方針。
 遺族側は、他に和歌山大の松浦善満教授、兵庫県弁護士会の渡部吉泰弁護士を推薦している。
 市側は日弁連など3団体に委員の推薦を求めており、第三者委は計6人で発足するとみられる。

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大津いじめ問題の外部調査委 「尾木ママ」ら起用決まる
産経新聞 2012年8月2日(木)10時55分配信

 ■調査委に遺族推薦の3人全員起用 大津市立中学2年の男子生徒が昨年自殺した問題で、同市は1日、男子へのいじめの実態を調べるために近く立ち上げる外部調査委員会の委員に、いずれも遺族側が推薦した「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹法政大教授(臨床教育学)ら3人全員を起用する方針を正式に発表した。3人は、尾木教授のほか、いずれもいじめ問題に詳しい松浦善満・和歌山大教授(臨床教育社会学)と弁護士の渡部吉泰氏(兵庫県弁護士会)。

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大津・中2自殺:いじめの初期対応促す 市町村委員長向け、県教委が緊急会議 /茨城
毎日新聞 2012年8月2日(木)11時35分配信

 大津市で市立中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、県教委は1日、市町村教委の教育委員長を対象とした緊急会議を水戸市内で開催した。7月31日にはつくば市内で、県の小野寺俊教育長と市町村教育長による意見交換も行われ、小野寺教育長は「いじめを積極的に見つけ出し、多く認知をして初期から適切に対応する学校や教師が評価される社会にしていくことが大事だ」と強調した。
 1日の会議には、44市町村の教育委員長ら約60人が出席。県教委が行った緊急調査で判明した県内の全公立小中学校におけるいじめ認知件数(今年4月〜7月19日)1831件のうち、いじめが解消していないなどの継続支援件数が391件あることなどが報告された。早期発見に向け「先生がいかに生徒に目を向けているかが大事だ」との意見が出る一方、「親に対する啓発や支援プログラムも重要」との提案があった。これに対し、小野寺教育長は「親が子どもの異変に気付くためのチェックリストのようなものの作成を考えている」と述べ、学校だけでなく、家庭や地域と連携できる仕組み作りを目指す考えを示した。
 また小野寺教育長は31日の会議で「学校現場では、いじめはあってはならないという意識が強い」とした上で「学校や教師の落ち度という意識をがらっと変えていただきたい」と逆説的に要請。「小さいうちから芽を摘む方がよっぽどいいという発想を持ってほしい」と、現場でのきめ細かな観察を促した。【鈴木敬子、安味伸一】

8月2日朝刊

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