「逮捕の市長解放を争点に」 大統領選出馬不可なら トルコ野党党首

トルコのエルドアン大統領の「最大のライバル」と呼ばれ、汚職容疑で逮捕されたイスタンブールのイマモール市長が所属する最大野党、共和人民党(CHP)のオゼル党首が28日、朝日新聞のインタビューに応じた。オゼル氏は、次期大統領選でイマモール氏の立候補が認められなかった場合、党として代理候補を擁立し、イマモール氏の解放を争点に選挙を戦うと明らかにした。 トルコの検察当局は19日、イマモール氏を汚職やテロ組織支援の容疑で拘束。裁判所は23日、同氏を汚職容疑で正式に逮捕した。テロ組織支援の容疑についても捜査が続いている。CHPは23日に党の予備選を実施し、同氏を2028年に予定される次期大統領選の候補に選出した。 オゼル氏は、イマモール氏の拘束・逮捕について、エルドアン氏が政敵の「排除」を画策し、司法当局に影響力を行使した「完全に政治的な措置だ」と主張。イマモール氏が裁判で有罪となるなどすれば、大統領選への立候補は認められないが、その場合は「代理として別の候補を指名し、イマモール氏の自由(解放)を訴えかけ、国民に判断してもらう」と語った。

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