京畿道水原(スウォン)空軍第10戦闘飛行団付近で戦闘機を無断撮影した中国人2人が警察に逮捕され、捜査を受けている。 京畿(キョンギ)南部警察庁安保捜査課は軍事基地および軍事施設保護法違反の容疑で10代後半の中国人Aら2人を刑事立件したと7日、明らかにした。 Aらは先月21日午後3時30分ごろ、空軍第10戦闘飛行団が駐留する水原空軍基地付近で、DSLRカメラと携帯電話を利用して離着陸中の戦闘機を無断で撮影した疑い。 当時、Aらの犯行を目撃した住民は「男性2人が空軍基地周辺で写真を撮影している」と112番通報をした。華城東灘(ファソン・ドンタン)警察署安保捜査担当者およ道警テロ・防諜捜査担当者が現場に出動してAらを摘発し、任意同行形式で警察署に連行して取り調べを行った。 警察によると、Aらは中国の高校に在学中の生徒であり、事件発生日の3日前に観光ビザで入国したことが把握された。 Aらが所持していたDSLRカメラと携帯電話からは飛行中の戦闘機の写真が大量に発見された。 警察は携帯電話フォレンジックなどを通じて、水原空軍基地以外の軍事施設や空港・港湾など国家重要施設での犯行がないか調べている。またAらを刑事立件し、出国停止措置を取った。 Aは警察で「普段から飛行機の写真を撮影する趣味がある」と話したが、警察はこうした陳述をそのまま信じるのは難しいとみて、あらゆる可能性を残して捜査を続けている。 警察関係者は「捜査中の事案であり、詳しい内容は話せない」とし「出国停止措置を取り、引き続きAらの行跡を追跡している」と伝えた。 こうした事件は今回が初めてでない。昨年11月にはソウル瑞草区内谷洞(ソチョグ・ネゴクドン)国家情報院の上空にドローンを飛ばして一帯を撮影した中国人が、1月には済州(チェジュ)国際空港をドローンで撮影した中国人がそれぞれ警察に検挙された。両事件ともに現在まで確認されたスパイ容疑はないという。