静岡・島田市の病院で看護師に暴行を加えけがを負わせたとして、静岡県警掛川署は8日、傷害の疑いで俳優の広末涼子容疑者を現行犯逮捕した。広末容疑者は事件の5時間ほど前、掛川市の新東名高速道路で大型トレーラーに追突する事故を起こし、病院に緊急搬送。事故後には高速道路上や搬送先の病院内を徘徊する様子があり、同署ではアルコール検査や薬物検査も視野に捜査を続けている。 掛川署によると、広末容疑者は7日午後7時頃、自身が運転する車で新東名高速道路を走行中、大型トレーラーに追突。駆けつけた救急隊員によって島田市の病院に緊急搬送された。車には広末容疑者のマネジャーを名乗る男性が同乗していたが、広末容疑者とは別の病院に搬送された。 搬送先の病院では院内をうろつく様子があり、止めに入った看護師の女性を蹴ったり、腕を引っかいたりなどして軽傷を負わせたとして、8日午前0時20分ごろ、駆けつけた警察官から傷害の疑いで現行犯逮捕された。被害者の看護師は軽傷、広末容疑者はまだ医師の診断は受けていないものの、事故の外傷はすり傷などにとどまり軽傷だという。 当初は身元の確認が取れず、署は「自称・俳優の広末涼子容疑者」と発表していたが、関係者から本人確認が取れたとして、8日午前11時の段階で「自称」が取れた。免許証などの身分証は携行していなかったものの、事故を起こした車内に残されている可能性もあるという。 「事故後、高速道路上を歩き回る様子があり、対応にあたった高速隊(高速道路交通警察隊)からは応援要請が出ていた。その後、先に救急車が到着し病院へ搬送された。アルコール検査はまだしていないが、においはなかった。今後は薬物検査も含めて、要因を捜査していく」と捜査関係者。 警察は広末容疑者の認否を明らかにしていない。