米ロ、再び拘束者を交換 「ウクライナに51ドル寄付」で禁錮12年

ロシア連邦保安局(FSB)は10日、同国が拘束していた米国人女性と、米国で拘束されていたロシア人男性を「交換」したと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでお互いの身柄を引き渡したという。 ロシアメディアによると、女性はロシア国籍も有するバレリーナのクセニア・カレリナ氏。ウクライナの団体に51.8ドル(約7500円)を寄付し、後にその資金がウクライナ軍の物資の購入に使用されたとして、昨年8月に反逆罪で12年の禁錮刑を受けていた。 一方、ロシア人の男性はアルトゥル・ペトロフ氏。機密性の高い米国製の電子部品をロシアに密輸したとして、2023年にキプロスで逮捕されたという。 米ロは2月にも「囚人交換」を実施。大麻を所持していた容疑で逮捕された米国人教師のマーク・フォーゲル氏と、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で有罪となっていたロシア人のアレキサンダー・ビニック氏をそれぞれ釈放していた。(イスタンブール=根本晃)

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