空手部員重体、顧問教諭を業過傷害罪で略式起訴

空手部員重体、顧問教諭を業過傷害罪で略式起訴
2009年12月30日11時7分配信 読売新聞

 熊本市の私立開新高校(田中満生校長)で2007年、空手部員だった男子生徒(18)が部活動中に倒れた後、走り込みを強要され意識不明の重体となった事故で、熊本区検が空手部長(顧問)の男性教諭(41)を業務上過失傷害罪で熊本簡裁に略式起訴していたことが29日、関係者への取材で分かった。

 男子生徒の両親が併せて告訴していた暴行罪については、熊本地検が不起訴(起訴猶予)とした。処分はいずれも25日付。

 捜査関係者らによると、生徒は07年7月10日夕、あご付近に突きを受け、脳しんとうを起こして倒れたが、教諭は生徒に全力疾走を繰り返させるなどした。生徒は翌日、「頭痛と吐き気がする。病院に行きたい」と訴えたが、教諭は聞き入れなかったという。生徒は直後に倒れ、急性硬膜下血腫で重体になり、知能や運動機能に後遺症が残った。

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