大学院教授を懲戒解雇へ=研究費流用、医学部長も処分−山口大
2010年2月10日16時12分配信 時事通信
山口大教授らによる研究費流用問題で、学内の評議会は10日までに、実験器具などを購入したように見せ掛け、実際にはパソコンなどを業者に納入させていたとして、大学院理工学研究科の60代の男性教授を懲戒解雇とする方針を固めた。同大は来週にも詐欺容疑で山口地検に告訴するという。
また、医学部長も架空請求した資金を業者にプールする「預け」を行っていたとして、停職1カ月にすることとし、近く2人を正式に処分する。
大学関係者によると、大学院教授は研究センターで使用するなどと偽り、白色LEDなどを光学機器商社に発注したが、実際はパソコンやデジカメなど約1億3000万円分を納入させていた。研究室などに納入品の多くは見当たらず、大学側は、転売された可能性があるとみている。この教授は私的流用も認めたという。
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<山口大不正経理問題>教授が2000万円流用疑惑
2010年2月9日11時50分配信 毎日新聞
山口大の公的研究費を巡る不正経理問題で、納入業者と約1億3000万円分の不正取引をしたと指摘されている大学教授が、少なくとも約2000万円を私的に流用していたとみられることが大学側への取材で分かった。大学は10日にもこの教授を詐欺容疑で刑事告訴する方針だ。
同大財務部などによると、教授は04年9月〜09年12月に納入業者に依頼して実験用器具を購入したように装い、デジタルカメラ約100台と、パソコン約170台を購入。製造番号などから約20台のデジタルカメラが中古市場に出回っていることが判明した。【中尾祐児】