バス横転 罪状認める 柳ケ浦高 死傷事故 検察「80キロ超で運転」 大分地裁初公判

バス横転 罪状認める 柳ケ浦高 死傷事故 検察「80キロ超で運転」 大分地裁初公判
2010年2月13日 00:21 西日本新聞

 大分県日出町で、柳ケ浦高(同県宇佐市)野球部のバスが横転し、2年生部員の吉川将聖(しょうせい)さん=当時(16)=が死亡した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われている元野球部副部長の不破大樹被告(26)=1月25日退職=の初公判が12日、大分地裁(西崎健児裁判官)であり、不破被告は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で「(不破被告は)軽乗用車で時速80−90キロで事故現場のカーブを走行した経験があったことから、同じ速度で走行した」と述べ、速度を落とさなくても走行可能と判断した経緯を指摘した。

 さらに「息子は優しく親思いで、将来が楽しみだった。命を奪った先生を生涯許せない」とした吉川さんの母親の供述調書を読み上げた。

 起訴状によると、不破被告は昨年7月11日午前8時半ごろ、大分自動車道日出ジャンクション付近で、制限速度(時速40キロ)を超えてバスを運転し、側壁に衝突、横転させて乗っていた吉川さんを死亡させ、37人に重軽傷を負わせたとされる。

 被害者側の弁護士によると、母親は横転したバスにシートベルトが設置されていなかった管理責任を問い、同高に損害賠償を求める民事訴訟を起こす方針。

=2010/02/13付 西日本新聞朝刊=

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする