酒気帯び逮捕にあきれた抵抗「ユンケル40本飲んだ」

酒気帯び逮捕にあきれた抵抗「ユンケル40本飲んだ」
2010年7月15日8時1分配信 スポーツ報知

 兵庫県警西宮署は14日までに、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、全日本女子バレーボールのチームドクターを務める整形外科医で武庫川女子大教授の相沢徹容疑者(46)を現行犯逮捕した。相沢容疑者は運転前に缶ビール5本を飲んでいたが、「栄養ドリンクの『ユンケル』を40本飲んだ。酒は飲んでいない」と言い逃れしようとしていた。

 西宮署によると、相沢容疑者は13日午後11時10分ごろ、西宮市今津二葉町の国道43号線で乗用車を運転。渋滞で止まっていた車に追突する事故を起こした。駆けつけた同署員が基準値を超える呼気1リットル中0・4ミリグラムのアルコールを検知し、現行犯逮捕。追突した相手にけがはなかった。

 相沢容疑者は13日午後4時まで、教授を務める武庫川女子大で講義。その後、自ら院長を務める「むこがわスポーツクリニック」で診療を行っていたとみられるが、当初は「栄養ドリンクの『ユンケル』を40本飲んだ。酒は飲んでいない」と容疑を否認していた。

 ユンケルには30〜100ミリリットル入りがあり、30ミリリットルを40本としても1・2リットルを“ガブ飲み”した計算。こんなむちゃな言い逃れは通用しないと観念したのか、その後「13日夜に大学で缶ビールを5本飲んだ」などと認めた。栄養ドリンクに微量ながらアルコールが含まれているという、医師としての知識を悪用したようだ。

 整形外科医の同容疑者は、徳島大医学部を卒業後、01年4月に武庫川女子大に赴任。05年から全日本女子バレーボールのチームドクターを務め、08年4月からは日本オリンピック協会強化スタッフにも名を連ねている。また、少年野球教室でけがの予防などに取り組む活動も行っていた。

 文学部健康・スポーツ科学科教授として、週7時間の講義を担当していた武庫川女子大の広報室は「学生の面倒見が良かった。厳しい処分を含めた対応を検討する」とした。

 ユンケルを製造、販売する佐藤製薬にとってもいい迷惑。33種類の製品すべてにアルコール分が含まれているが、多いものでも3%以下。広報担当者は「医薬品で1日1本と定めていますので、40本飲んだ例は想定外で聞いたことがない。数本飲めばおそらく気持ち悪くなるのでは。用法は守ってください」と、困惑気味に呼びかけていた。

 ◆05年から全日本女子バレーチームドクター ○…相沢容疑者の逮捕を受け、日本バレーボール協会では「正式に連絡が入っていないが、事実だとすれば非常に残念に感じる」とコメントした。

 相沢容疑者は05年から全日本女子のチームドクターに就任し、スタッフの一人として大会に帯同。最近では5月20〜27日に行われたアジアユース女子選手権(クアラルンプール)で支援に回っていた。7月末に開幕するワールドグランプリのブラジル大会と岡山大会にも帯同を予定していたが、今回の逮捕で2大会とも取りやめになる見通し。

 大会中の選手のケアは不可欠だが、協会関係者は「ブラジルにはドクターなしで行くことになりそうだ」と不安を漏らした。日本協会では近く倫理委員会を開き、相沢容疑者の処分等について検討するという。

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