終業式の打ち上げで飲酒、小学教諭ひき逃げ容疑
2010年7月22日6時19分配信 読売新聞
福岡県警南署は21日、同県久留米市梅満町、同市立鳥飼小教諭、中山ジェームス慎一容疑者(22)を自動車運転過失傷害、道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。
中山容疑者は20日夜、同僚らとともに終業式後の打ち上げで飲酒。「酒を飲んでいたので、怖くなって逃げた」と供述しているという。
発表によると、21日午前2時45分頃、福岡市南区玉川町の国道385号交差点で、軽乗用車を運転中、信号で止まっていた乗用車2台を巻き込む玉突き事故を起こし、男女2人に軽傷を負わせて逃げた疑い。
県警のパトカーが1時間40分後、約4キロ離れた博多区博多駅前1の市道で、前部が壊れた軽乗用車を発見。呼気1リットル中0・05ミリ・グラムのアルコールが検出されたが、酒気帯び運転の基準値(0・15ミリ・グラム)を下回ったため、南署は飲酒運転での逮捕は見送った。
中山容疑者は今年4月に採用され、5年生を担任。20日午後7時から、久留米市の居酒屋で開かれた打ち上げに参加した。「ビールをジョッキ3杯、日本酒を2〜3杯飲んだ。自宅で仮眠した後、福岡市の友人宅に行こうとしていた」と供述。事故原因は「足元に落ちたたばこを拾おうとして前を見ていなかった」と説明しているという。
久留米市教委によると、打ち上げには堀恒郎(つねお)校長や教頭も参加していた。堀校長は「責任を痛感している」とのコメントを出した。