札拓北高教諭が旅費水増し請求 道監査委員報告
(08/28 02:22)北海道新聞
道監査委員は27日、2009年度一般会計、特別会計、公営企業会計の定期監査結果報告書を発表した。報告書によると、札幌拓北高の男性教諭が2006〜08年、道外で行われた高校生のスポーツ大会に生徒を引率出張した時の旅費精算で、虚偽の領収書を使って航空運賃計17万円を水増し請求していた。
道教委によると、教諭57件は3年間に計3回、格安な宿泊代込みのツアーパックを利用しながら、定額航空運賃の領収書発行を旅行会社に依頼。この領収書を高校に提出し計25万8600円を受け取り、このうち17万円が水増し分だった。水増し分はすでに返還されているが、道教委は処分する方針。
同校の平塚幸男校長は「今後は複数の職員がチェックすることで再発防止に努める」としている。
報告書ではこのほか、道が管理する漁港施設用地でないのに、檜山振興局が誤って漁協から占用料を徴収し、返還する際の利息が2件で224万円に上ったケースなど、改善を求める「指摘事項」は140件と、前年度より59件増えた。