金沢大:嫌がらせなどで、教授ら3人を懲戒処分 /石川
毎日新聞 2010年9月1日(水)16時15分配信
金沢大は31日、女子学生に対する嫌がらせで准教授を減給(1日のみ半額)とするなど、ハラスメントや暴力行為で教授ら3人を懲戒処分にしたと発表した。ハラスメントには性的な嫌がらせ、上下関係を利用した職場いじめなどさまざまだが、同大学は被害の程度や種類について「被害者側の身元が分かる」として「非公表」とした。
同大学によると、医薬保健研究域の40代の男性准教授が昨年2月、大学院の女子学生に嫌がらせをした。学生は研究の継続が困難になるほどの精神的苦痛を受け、大学に相談。調査の結果、5月21日付で准教授を平均賃金の1日分のみを半額とする減給処分にした。
また、今年3月に研究棟内で教授に暴行したとして理工研究域の50代の男性准教授を同様の減給処分に。04年1月ごろから同僚の准教授の人格を傷つける発言を繰り返したとして、医薬保健研究域の50代の男性教授を始末書を提出させるけん責処分としたという。【近藤希実】
9月1日朝刊