交通事故:列に車、児童5人重軽傷 容疑の教諭逮捕−−宇都宮・横川東小 /栃木

交通事故:列に車、児童5人重軽傷 容疑の教諭逮捕−−宇都宮・横川東小 /栃木
毎日新聞 2010年10月21日(木)11時47分配信

 ◇「考え事していた」
 20日午前7時50分ごろ、宇都宮市下栗(しもぐり)町の同市立横川東小学校近くの市道で、集団登校中の近くに住む同小2〜5年の児童5人(8〜10歳)の列に乗用車が突っ込んだ。小学5年の女児が左脚、小学4年の男児(10)が両手首をそれぞれ骨折し重傷。他の3人は打撲などの軽傷だった。【吉村周平、岩壁峻、松本晃】=一部地域既報
 宇都宮南署は運転していた同市中河原町、同小教諭、吉澤伸介容疑者(56)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。同署によると、現場は中央線のない直線道路で、同校西側校門から南に約30メートル。車は道路左側の塀に衝突した後、児童を次々にはね、路外の田んぼに突っ込み止まった。
 吉澤容疑者は最近、新車に買い替えたばかりという。事故当時は今月中旬に起こした物損事故で傷付いた個所を修理するため、修理工場に寄ってから学校に出勤する途中だった。同容疑者は「考え事をしていた」などと供述しているという。
 事故を目撃した主婦(42)は「車はゆっくりで、子供たちはバタバタと倒れていった。顔から出血しうつぶせになって苦しそうにしている子もいた。(容疑者は)車の中でじっとしてた。何ですぐにブレーキをかけて止まらなかったのか」と憤った。
 一方、横川東小の田崎栄一校長と宇都宮市教育委員会の水越久夫教育監らは同日、宇都宮市内で記者会見した。吉澤容疑者は担任クラスのない理科の教諭という。
 田崎校長は「深くおわびするとともに、けがをした児童の1日も早い回復をお祈り申し上げる」と被害児童や保護者に謝罪。同日午前には全校集会を開き、夜には保護者向けの説明会で事実経緯や対応について説明した。

10月21日朝刊

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