飯田の委託金不正:専修学校理事長ら、詐欺容疑で逮捕 2000万円不正受給 /長野

飯田の委託金不正:専修学校理事長ら、詐欺容疑で逮捕 2000万円不正受給 /長野
毎日新聞 2010年12月8日(水)13時19分配信

 ◇国委託金2000万円を不正受給
 飯田市松尾明の専修学校「飯田ゆめみらいICTカレッジ」が、国の委託金約2000万円を不正受給してだまし取ったとして、長野地検は7日、同校理事長の槙原英勝(59)▽事務長の橋本勝行(55)の両容疑者=ともに飯田市=を詐欺容疑で逮捕した。地検によると、2容疑者は委託事業の経費を水増しするなどして文部科学省に請求。受給額と実際の経費の差額は約737万円とみられる。【大島英吾、仲村隆】
 逮捕容疑は、2容疑者は共謀して08年4月21日ごろ、07年度の委託事業の経費を実際の約695万円から水増しして、うその請求書を同省に提出し、同月下旬に約1022万円を受け取った。また09年4月にも、08年度の事業を実際の約580万円から水増し申請して、約990万円を受給したとしている。地検は2容疑者の認否を明らかにしていない。
 地検は11月18日、同校や槙原容疑者宅を同容疑で家宅捜索するなど強制捜査に着手。延べ19カ所を捜索して領収書や帳票類などを押収し、関係者から事情を聴いていた。
 文科省によると、同校は06~09年度に介護福祉士の資格取得や団塊世代の起業、再就労支援などの計7事業を国から委託され、計約5435万円を受給していた。
 学校トップと職員が逮捕された同校では、理事長代行を務めている坂巻道弘校長が「関係者の方々に改めておわびしたい。いまだに事件の詳しい状況は全くわからない」と困惑した表情を見せた。また「学校の存続に力を尽くし、(詐取したとされる)委託金の返還についてもきちんと対応したい」と述べ、これまで通りの学校運営を続ける方針を強調。8日にも生徒らに事実関係を説明する。
 槙原容疑者は11月末に理事長職の辞表を提出しており、同容疑者が起訴された段階で受理する見通しという。同校の誘致や運営を支援してきた飯田市の北原重敏企画部長は「地域の人材育成に重要な役割を果たしており、今後も必要な支援はしていく」と語った。

12月8日朝刊

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