補助金報告書に別写真 福岡の朝鮮学校、市が調査へ

補助金報告書に別写真 福岡の朝鮮学校、市が調査へ
産経新聞 2011年1月14日(金)7時58分配信

 福岡市が「福岡朝鮮初級学校」(同市東区)に交付した平成18年度分の補助金をめぐり、学校側が鉄棒の整備など約40万円相当の事業に充てたとして市に提出した「事業実績報告書」に、別の学校の鉄棒などの写真が貼付されていたことが13日、分かった。補助金の不正受給の可能性もあるとして、市は調査する。

 福岡市教委によると、市は2年度から毎年、同校を運営する学校法人「福岡朝鮮学園」(北九州市)を通じ、設備整備や備品購入の費用に充当する補助金を交付。18年度はパソコンや体育用品の購入などの事業に対し、200万円の補助金を交付した。

 情報公開請求で開示された資料によると、学校側が福岡市に提出した18年度分の事業実績報告書では、鉄棒の整備(12万円)とハンドボール用ゴールの購入(28万円)の部分に、同校とは別の学校の鉄棒やゴールの写真が貼られていた。

 同報告書は年度終了後に領収証の写しや証明写真などを添えて、市に提出することが市の補助金交付要綱で義務づけられている。

 鉄棒の整備やゴールの購入が実際にはなかったとすれば、添付された領収証の説明が求められる。

 同学園は産経新聞の取材に対し、「個別の案件には答えられない」としている。

 朝鮮学校への補助金をめぐっては、北九州朝鮮初級学校と九州朝鮮中高級学校で、福岡県と北九州市から交付される補助金を二重取りしていたことなどが発覚している。

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