府議に合否漏らす、職業専門校の前校長を戒告処分 大阪府
産経新聞 2011年4月21日(木)20時40分配信
大阪府立芦原高等職業技術専門校(大阪市浪速区)の合否が発表前に漏れていた問題で、府は21日、地方公務員法(守秘義務)に違反したとして前校長(59)を戒告処分とした。
府によると、前校長は同校の合格発表前日の3月1日、自民府議の事務所に電話し特定の受験生の合格を伝えた。この府議(4月の府議選で落選)から「後援会関係者の子弟が受験するのでよろしく」と言われていたという。
別の受験生から「議員から合格をすでに聞いている受験生がいる」という電話が同校にあり発覚。
前校長は4月に異動し、現在は商工労働部の副理事。府の調査に「事前に合否を教えるぐらいはいいだろうと軽く考えてしまった」と話したという。
府議は取材に「合否への配慮や事前に結果を教えてほしいとの意図はなかった。合否連絡も自分は直接聞いておらず、受験生に伝えてもいない」と述べた。