<論文盗用>神戸大、准教授を停職3カ月に
毎日新聞 2011年7月1日(金)19時31分配信
神戸大は1日、論文の盗用が3件確認されたとして、大学院人文学研究科の羽地亮(はじあきら)准教授(45)を停職3カ月の懲戒処分にした。羽地准教授は盗用を認め、「業績を上げようと功を焦った」と話しているという。
大学によると、羽地准教授が昨年、学会誌に投稿した論文約10ページのうち約半分を海外の研究者の論文から盗用していたことが、掲載前の学会誌側のチェックで判明。連絡を受けた大学が調べたところ、昨年に学術雑誌に掲載された論文と、学会で口頭発表した英訳論文でも、海外の別の研究者の論文から約30カ所を盗用していたことが分かった。
羽地准教授は科学哲学が専攻で、盗用したのはいずれも倫理学に関する論文だった。【石川貴教】