<相続税法違反>元社長遺族に有罪判決…横浜地裁
毎日新聞 2011年7月28日(木)20時28分配信
旧ピエール・カルダン・ジャパンの社長を務めた故・武田正彦弁護士の遺産の一部を隠し相続税約11億円を脱税したとして、相続税法違反に問われた遺族の判決で、横浜地裁(朝山芳史裁判長)は28日、妻敦子被告(75)に懲役2年6月、執行猶予4年、罰金1億3000万円(求刑・懲役2年6月、罰金1億5000万円)を言い渡した。子供4人はいずれも懲役1年6月、執行猶予3年、罰金4000万円(求刑・懲役1年6月、罰金5000万円)とした。
朝山裁判長は「脱税額は多く非難を免れないが、(武田弁護士から)『海外で使うように』と唆すような指示を受けたためで、自らの発意とは言えない」と指摘した。敦子被告は学校法人「呉武田学園」(広島県呉市)の理事を務めていた。