県教委:処分の教職員の氏名公表、事案ごと検討に方針転換 /山形
毎日新聞 2011年7月26日(火)20時47分配信
懲戒処分を受けた教職員の氏名公表に関し、公表する方向で見直すよう教育委員会(長南博昭委員長)に対し意見を求めていた県教委は25日、児童・生徒への心理的影響を十分に配慮し、社会的影響などを考え事案ごとに氏名を公表するかどうかを検討するとの氏名公表基準の改正案を定例教育委員会で示した。現状は原則非公表だが今後は事案にによっては公表されるケースが出てくる。県教委は今後、同案を最終決定する方針だ。
改正案には、「児童・生徒に対する心理的影響に十分配慮しつつ、事案の社会的影響、被処分者の職責等を勘案して、公表対象や公表内容等について別途取り扱いをする場合がある」との文言を盛り込んだ。
教育委員会で委員からは、「氏名公表への運用は慎重な取り扱いが必要」「先生の氏名を公にしてしまうことでの子供たちの心理的影響は避けたい」などの子供への影響を心配する意見が相次いだ。委員の一人でもある相馬周一郎教育長は「氏名の公表については委員の意見も踏まえ慎重に決めたい」と述べた。【浅妻博之】
7月26日朝刊
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