<駆け込み退職>定年教職員の3分の1が意向 名古屋市で
毎日新聞 2013年2月16日(土)1時48分配信
名古屋市教育委員会は15日、3月末に定年退職を迎える市立小中学校・特別支援学校の教職員289人のうち約3分の1に当たる96人が2月末で退職する意向を示したと発表した。全国的に相次ぐ公務員の「駆け込み退職」で、愛知県でも退職手当が3月1日から引き下げられ、平均約150万円減額される。
市教委によると、96人のうち教員は91人で、内訳は小学校50人▽中学校35人▽特別支援学校6人。小学校教頭1人と小中学校の学級担任45人も含まれるという。76校で欠員(最大3人)が生じ、市は代替教職員を配置する方針だが、全て埋められるめどは立っていないという。
市教委は「慰留に努めたが、早期退職者が出たことは残念で重く受け止めている。学校の混乱を少しでも避けるように対応したい」と話している。河村たかし市長は記者団に「制度として問題が起きないようにすべきだが、先生にもやせ我慢というのがあるのではないか」と話した。
愛知県教委によると、名古屋市を除いた県内では、3月末に定年退職を迎える教職員1158人のうち、1割の116人が2月末で退職する意向を示している。【高木香奈】