個人情報:四日市の中学教諭、生徒123人分の情報紛失 /三重

個人情報:四日市の中学教諭、生徒123人分の情報紛失 /三重
毎日新聞 2011年8月2日 地方版

 四日市市教委は1日、同市東茂福町の市立富田中の女性教諭(23)が、生徒123人分の試験の成績などを記録したUSBメモリーなどを入れたバッグを紛失したと発表した。

 市教委によると、USBメモリーには2年生全員の100人分の1学期と転入生1人を除く1年生当時の保健体育の成績などが入っているという。また、顧問を担当している陸上競技部31人の氏名と電話番号が記された連絡網の用紙もバッグに入れていたという。

 教諭は7月31日、同市日永東の中央緑地陸上競技場で開催された陸上大会に生徒を引率し、大会の役員として参加した。役員室にバッグを置き、審判を務めた。昼食時にはバッグを確認し、午後2時半ごろ、役員室に戻ったところ、なくなっていたという。教諭は、四日市南署に被害届を提出した。同中は1日、該当者の家庭を訪問し、謝罪したという。

 市教委によると、個人情報の持ち出しは校長の許可を得たうえで、専用のUSBメモリーでの持ち出しは可能だが、教諭は1学期の評価をつけるため、無断で複写し、自宅に持ち帰ったという。1年生当時の成績も消去されていなかった。

 柴原成雄校長は「保護者や生徒に申し訳なく思っています。指導をもう一度徹底したい」と話している。【加藤新市】

〔三重版〕

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