副校長が無免許で授業や校長が酒気帯び運転、横浜市の教育現場で不祥事が相次ぐ/神奈川
カナロコ 2011年7月30日(土)8時0分配信
横浜市の教育現場で不祥事が相次いでいる。理数系の人材育成に特化した高校で学歴詐称した副校長が無免許で数学を教えたり、市立大医学部教授が学生を「犯罪者」と決めつけて土下座を強要したりするなど、悪質な事案で29日、3人が停職処分となった。
横浜市教育委員会は29日、理数系の優秀な人材育成を目的に新設された横浜サイエンスフロンティア高校(鶴見区)で、男性副校長(54)が数学の免許状を持つと偽り、授業を続けていたと発表した。副校長は採用時に提出する学歴の証明書も偽造。市教委は29日付で停職6カ月の懲戒処分にするとともに、有印公文書偽造で告訴する方針。副校長は同日付で依願退職した。
市教委によると、副校長は4月、数学の指導力など実績を評価され、県立柏陽高校教頭からサイエンス高校に採用された。その際、横浜市大商学部と市大文理学部卒業だったにもかかわらず、市教委に東大理学部や東大大学院、市大医学部を卒業したり、在籍したりした証明書を偽造して提出していた。さらに、6月には、免許状の更新作業時に数学の免許状授与証明書を偽造した。県教委の照会作業中に、副校長が英語の免許状しか持っていない事実が判明。市教委の確認で本人が詐称を認めた。
副校長は2005年の夏季補習で「数学の免許がある」と周囲に説明し、生徒を指導。同僚からも高い評価を得て、06年から3年間、数学教諭を務めた。副校長は「東大で数学を勉強していたとうわさが広まり、否定しないままきてしまった。気がつかないうちに数学の免許を持っていると錯覚した。軽率で大変申し訳ない」と謝罪しているという。
市教委は授業を受けた生徒の単位認定は取り消さない。サイエンス高校は09年に開校した理数科専門の公立校。文部科学省から予算支援がある「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されている。
横浜市教委は29日、酒気帯びでミニバイクを運転したとして、市立浦島小(神奈川区)の男性校長(50)を停職6カ月の懲戒処分とした。新たな校長の人事異動を近く発令する。
市教委によると、校長は5月16日夜、金沢区内で酒気を帯びたままバイクを運転しているのが見つかった。
6月20日に保土ケ谷簡易裁判所で罰金25万円の略式命令を受けたが、市教委に報告しなかった。
校長は当日、同僚教諭らの歓送迎会に出席し、瓶ビールを2〜3本飲んだという。「疲れていて早く帰りたかった」などと話しているという。