県教委:教員不祥事の対策議論 コンプライアンス委「部活や研修点検を」 /静岡
毎日新聞 2011年9月10日(土)12時25分配信
県教委は8日、コンプライアンス(法令順守)委員会の今年度初会合を県庁で開き、相次ぐ教員の不祥事対策を話し合った。
県教委によると、10年度は16人が懲戒処分(うち懲戒免職4人)となり前年度から6人増えた。今年度は8月までに既に4人がセクハラ行為などで懲戒処分を受けている。
安倍徹教育長は「教職にもかかわらず、人権をふみにじる行為が起きている。教員には謙虚に自分の言動を振り返るよう伝えていきたい」とあいさつ。聖隷三方原病院の臨床心理士、岡田光夫委員は「部活動の指導の際に問題が起こりやすい。重点的な指導が必要だ」と指摘した。
静岡大教授(行政学)の日詰一幸委員長は「研修がアリバイになってはならない。各学校でどんな内容で行われているのかチェックが必要だ」と述べた。
県教委は05年に「コンプライアンス委員会」を設置。毎年1〜2回、会合を開き、大学教授や弁護士などの識者が委員となって、県教委の対策に助言してきた。【平林由梨】
9月10日朝刊