酒気帯び運転で免職を停職に 最高裁決定受け神奈川県教委
産経新聞 2011年9月23日(金)11時15分配信
神奈川県教育委員会は22日、酒気帯び運転で懲戒免職とされた男性教諭(51)が県教委の処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁が県の上告を退け処分取り消しを命じた一、二審判決が確定したのを受け、男性教諭の処分を停職6カ月とした。また、児童買春や盗撮容疑などで逮捕された教諭3人を同日、懲戒免職とした。
県教委によると、男性教諭はミニバイクで帰宅する途中、酒気帯び運転で摘発された。平成19年12月21日に県教委がこの教諭を懲戒免職処分とした。最高裁の決定を受け、改めて停職に軽減し期間を免職処分とした翌日から6カ月とした。研修後に復職する。
県教委は18年に福岡県で幼児3人が死亡する飲酒事故が発生したのを受け、飲酒運転の処分に関する指針を原則免職に厳格化しており、これまでこの教諭のほか3人を免職とし、うち1人が係争中。指針は改正せず、運用面を見直し個々の事例で判断するという。
また、県教委によると、湘南地区の公立中の男性臨時任用教諭(24)は今年8月、自校の女子生徒に数回キスし、性行為を計3回行った。今月5日、児童福祉法違反容疑で逮捕された。県教委は被害生徒に配慮し、この教諭の名前を公表していない。
は今年8月17日、女性のスカート内を盗撮して県迷惑行為防止条例違反で現行犯逮捕され、罰金50万円の略式命令を受けた。は9月5日、児童買春容疑で逮捕され、罰金60万円の略式命令を受けた。
教職員の懲戒処分は今年度すでに10人(前年度12人)に上り、県教委は県立学校長と市町村教育長あてに教職員の綱紀保持の徹底を通知した。