セクハラ疑惑の内柴氏否定「事実じゃない。困っている」
デイリースポーツ 2011年11月9日(水)9時32分配信
2004年アテネ、08年北京両五輪の柔道男子66キロ級金メダリストで、九州看護福祉大(熊本県玉名市)女子柔道部のコーチを務める内柴正人客員教授(33)にセクハラ行為の疑いのあることが8日、大学への取材で分かった。学内に委員会を設置し調査しており、内柴氏は大学から自宅待機を指示されている。
大学によると、内柴氏が9月に学外でセクハラ行為をしたとの情報が、被害に遭ったという女性の関係者から、9月下旬に学内のセクシャルハラスメント防止対策委員会に寄せられた。大学は10月初旬に調査委員会を設置。現在、女性本人と、内柴氏の双方から事情を聴いている。
内柴氏は大学から自宅待機を命じられており、10月に行われた全日本学生柔道体重別個人、団体の2大会には帯同しなかった。客員教授として請け負っている講義も休止している。
7日発売の週刊ポストによると、女性は柔道部の女子学生で、未成年に酒を飲ませたセクハラまがいの行為をしたとされている。内柴氏は同誌の取材に、未成年学生との飲酒について「(お酒に関しては)学生が自らで判断するよ。子供じゃないんだから」とした上で、セクハラ行為については「事実じゃない。(俺も)困っている」と否定したという。
大学側は「今は調査を進めている段階」とし、調査結果を年内にまとめる方針。それを踏まえて、事実関係の公表や処分を検討する。また、同氏が指導者として登録している全日本柔道連盟の関係者は「大学側の調査を見守りたい」としている。
内柴氏は09年から九州看護福祉大の非常勤講師を務め、今年1月から客員教授。昨年4月、女子柔道部発足と同時にコーチに就任していた。