長与の元教諭わいせつ:賠償金の一部を元教諭に請求へ−−町 /長崎
毎日新聞 2011年12月21日(水)14時54分配信
長与町立小の元教諭による強制わいせつ事件で、町は国家賠償法の求償権に基づき、被害者5人に支払った1300万円のうち800万円を元教諭に請求する訴訟を近く長崎地裁に起こす。19日の町議会で関連議案が可決された。
事件を巡り、被害者側から今春、町に損害賠償請求訴訟が起こされた。町は「監督責任は免れない」として被害者に賠償金を支払い、10月上旬に和解が成立していた。
〔長崎版〕
12月21日朝刊
当時7〜8歳の女児5人に対し、小学校内で衣服を脱がせて体を触るわいせつ行為をし、3人については様子をデジタルカメラで撮影し、画像を保存するなどした。いずれの女児にも7〜16回にわたり、わいせつ行為を繰り返していた。
検察側は「ママがかわいそうで(被害について)自分から話さなかった」とする被害女児の供述調書を読み上げた。
捜査段階で高橋被告が「1番好きなのは小学1、2年生、2番目が小学3、4年生、3番目が小学5、6年生」との趣旨の供述をしたとする調書も法廷で読み上げた。
長崎県警は7日、女児の衣服を脱がせてカメラで撮影するなどしたとして、同県長与町嬉里郷、町立小学校教諭高橋裕司容疑者(30)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕した。