聴覚障害の姉妹への暴行事件 元講師との示談不成立 滋賀
産経新聞 2011年12月28日(水)7時55分配信
大津市立中学校の特別支援学級(難聴)に通っていた聴覚障害のある姉妹に対する暴行事件で、大津地検が不起訴処分(起訴猶予)とした元臨時講師の男性(28)が姉妹側と<示談していなかったことが27日、姉妹の母親(46)への取材でわかった。捜査関係者によると、男性が社会的制裁を十分受けたことや、姉妹側と男性の代理人との弁済協議を理由に処分決定されていたが、正式な示談は成立していないという。 産経新聞の取材に対し、母親は男性について「決して許していない。処罰感情はある」と話す。ただ、処分内容については地検から直接説明を受けたといい、「法の限界で、やむを得ない」と受け止めているが、決して納得してはいない。 事件は平成21年から今年にかけて発生。男性は姉妹に対する傷害と暴行の疑いで今年10月19日、県警大津北署に逮捕され、11月8日付で不起訴処分となった。