<柔道講習>「6日で黒帯取得」見直し 愛知、体育教員対象

<柔道講習>「6日で黒帯取得」見直し 愛知、体育教員対象
毎日新聞 2012年1月17日(火)12時3分配信

 愛知県の中学・高校の体育教員を対象にした柔道の指導者講習で、受講者全員が計6日間の短期講習後に初段(黒帯)を取得していたことが分かった。県教育委員会の委託を受け講習を開いていた県柔道連盟の米田吉孝会長は、総本山の講道館(東京都)から「一般試験と違いすぎる」と是正指導を受けたとして、次回から講習方法を改める方針を明らかにした。

 指導者講習は約30年前から柔道経験の少ない教員を対象に開かれている。1年目に2日間の基礎講義を受け、2年目に試合や審判を経験する4日間の段位認定講習がある。同県で一般の人が初段を取るには、実戦形式の審査で少なくとも10点(勝ち1点、引き分け0.5点、負け0点)が必要だが、指導者講習は試合結果に関係なく、毎回約30人の受講者に黒帯を認めていた。

 米田会長は「講習で全員が黒帯のレベルに達していた」との認識を示したが、現行方式の講習が不公平感につながっていたことを認め、次回から実戦の結果を反映するよう改めると明言した。【鈴木英世】

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