柔道部練習で高2が首脱臼、首から下が不随に
読売新聞 2012年1月18日(水)12時35分配信
三重県四日市市の県立高校で昨年9月、2年生の男子生徒が柔道部の練習中に首の骨を脱臼する重傷事故が起きていたことがわかった。
男子生徒は現在、首から下が不随の状態で愛知県内の病院に入院しており、同校は事故を受けて、柔道部の練習方法などを見直した。
同校によると、事故は同月11日午前に発生。部員同士が2人1組に背中合わせで座り、合図と同時に寝技をかけ合う基礎練習の最中だった。男子生徒(初段)が技をかけ合っている中で突然、ぐったりしたことに、相手部員が気づいて練習を中断。救急車で病院に運ばれ、頸椎(けいつい)脱臼と診断された。
現在、男子生徒は治療器具の影響で声は出せないものの意識は鮮明で、見舞いに来る部員や教員と意思の疎通はできるという。
同校は独自の調査結果などを踏まえ、「顧問は柔道経験・指導経験とも豊富で、指導方法や安全管理体制に問題はなかった」と判断したが、全部員と保護者を集め、練習方法の改善点などを協議。準備運動の時間や種類を増やすことや、壁や障害物との衝突防止措置を新たに講じることを決めた。
県教委は「指導方法に問題がある事故ではない」との理由から、他の公立校への事故概要の連絡や、安全指導体制の点検などはしていなかったが、鈴木英敬知事は18日の定例記者会見で、「今後は個別の事故についても情報を共有し、再発防止につなげたい」と語った。