堀越学園:米教団、支援に条件 「RCCへの債務解消メド」 /群馬

堀越学園:米教団、支援に条件 「RCCへの債務解消メド」 /群馬
毎日新聞 2012年3月7日(水)12時22分配信

 創造学園大などを運営する学校法人堀越学園(高崎市、大島孝夫理事長)の経営再建問題で、米キリスト教団が支援条件として、整理回収機構(RCC)に対する債務解消にメドをつけることを学園側に求めていることが6日分かった。渡米して教団理事会に出席した同大の井上晴彦学長が毎日新聞などの取材に答え、この条件を満たさない場合、教団が支援から撤退する可能性があることを明らかにした。
 RCCへの債務は、同大をはじめ、同学園が高崎市内で運営する専修学校2校と幼稚園2園の所有地と建物などに、借入金の担保として設定された根抵当権。群馬銀行が11年2月、RCCに債権譲渡し、約17億3000万円(11年3月末現在)という。
 井上学長は取材に「最初は教団から複数回の資金援助が計画されていたが、RCCの持つ担保権解消のメドをつけることが、教団理事会で求められた」と教団側が示した条件を明らかにした。さらに「担保を解消させるための費用も含め教団が支援する方針に変わりはないが、教団が考える金額以上になれば、支援中止もあり得る」との認識を示した。担保解消には借入金の弁済か別組織による債権買い取りなどが考えられるが、井上学長は「RCCとの交渉次第だが、全額弁済を求められれば、教団は撤退すると思う」と述べた。
 RCCの広報担当は「個別の案件については答えられない」とコメントしている。【増田勝彦】

3月7日朝刊

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