入試調査書成績水増し:県立高校長ら7人を処分−−県教委 /富山

入試調査書成績水増し:県立高校長ら7人を処分−−県教委 /富山
毎日新聞 2012年3月17日(土)15時37分配信

 私立大の推薦入試を受験する生徒1人の調査書の成績を水増ししたとして、県教委は16日、県立高校の男性校長(50歳代)を減給(10分の1)6カ月、生徒が所属する部活動の男性顧問(40歳代)を同3カ月の懲戒処分にしたほか、関わった担任の教諭ら5人を戒告などの処分にした。
 県教委によると、生徒から県外の私立大の推薦入試受験について相談された男性顧問は昨年10月、成績の水増しを校長に相談。校長が調査書の2カ所を水増しすることを決め、担任の男性教諭(40歳代)と部活の男性副顧問(30歳代)が虚偽の調査書を作成した。黙認した教頭と教諭2人を書面や口頭で訓告した。男性顧問は「勉強も部活も頑張っていたので、思いをかなえてやりたかった」と話しているという。
 今年2月に外部からの情報提供で発覚。私立大に連絡したところ「合否に影響はない」との回答があったという。寺林敏・県教育長は「県民の信頼を大きく損ない、深くお詫びする」とのコメントを発表した。
 県教委は生徒が特定されるのを避けるため、高校名などは公表しなかった。【青山郁子】

3月17日朝刊

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