柔道の頭部けが届け出制…必修化で事故予防目的

柔道の頭部けが届け出制…必修化で事故予防目的
読売新聞 2012年4月4日(水)16時54分配信

 中学校で柔道などの武道が4月から必修化されたのに合わせ、全日本柔道連盟(全柔連)は、部活動や授業で頭部外傷や脳しんとうを起こした選手、生徒の症状などを登録する届け出制度を始める。

 軽い脳しんとうでも短期間に繰り返すと、脳に重い損傷を起こす例があることから、この制度で詳細に事例を把握し事故予防に役立てる。

 柔道では、投げ技に受け身が十分に取れずに頭を打ち、死亡したり重い障害を負ったりする例がみられる。一方、軽い脳しんとうなどについては報告が少なく、実態がわかっていない。軽い脳しんとうでも、その後、再び頭を打つと重篤な状態になる「セカンドインパクトシンドローム(繰り返し損傷)」と呼ばれる症状も知られている。

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