体罰:生徒を棒でたたく、10日のけが 教員を訓告処分−−県教委が開示 /香川
毎日新聞 2012年4月19日(木)16時52分配信
県立学校の教員が昨年度、プラスチック棒で生徒の足を十数回たたき、約10日のけがをさせていたことが18日、県教委への取材で分かった。教員は別の生徒にも腹を蹴る体罰行為を行っており、県教委は11月、教員を服務監督上の処分である訓告処分とし、教員の特別指導を行うよう学校に指示した。
毎日新聞の情報公開請求に、県教委が関連文書を開示。学校名や教員の性別、氏名、体罰行為の日時は非開示とした。
県高校教育課などによると、教員は担任を務めるクラスの男子生徒に対し、プラスチック棒で左太ももを打ち、けがをさせた。さらに、校内の廊下で別の男子生徒に対し、足の裏で腹部を蹴ったという。
県教委の処分基準では、体罰で生徒にけがをさせた場合、発表対象となる懲戒処分が原則。発表が義務付けられていない、より軽い訓告処分とした点について、同課の溝渕正光主任は「行為の態様や悪質性などを考慮した。処分の発表を避けるためではない」と説明している。【久保聡】
4月19日朝刊