不適切管理:元職員がPTA費460万円持ち帰る−−宮崎市の小学校 /宮崎

不適切管理:元職員がPTA費460万円持ち帰る−−宮崎市の小学校 /宮崎
毎日新聞 2012年5月16日(水)16時9分配信

 宮崎市教委は15日、市内の小学校で、PTAが雇用していた元女性職員が会費など約460万円を自宅に持ち帰り、借金返済に充てるなど不適切な管理をしていたことを明らかにした。元職員は既に全額を返済しており、PTAは刑事告訴しない方針。市教委は「学校納入金に関するマニュアルが守られていなかった。改めて徹底するよう各校を指導する」と話している。
 市教委によると、元職員はPTAが09年4月に3年契約で雇用。保護者から集金したPTA会費や給食費などを複数の金融機関の口座に振り込む作業を1人で担当していた。契約が切れたため3月に退職したが、11年度の決算書類を見たPTAの役員が収入と口座の残高が合わないことに気付き、4月16日に学校に呼んで追及したところ、元職員が着服を認めた。「3月に決算書類の作成のため、現金と通帳を自宅に持ち帰った。自宅にあった現金を、夫が無断で借金の返済に充ててしまった」と説明したという。19日に全額が返済され、役員は27日に保護者に経緯を説明して謝罪した。
 市教委は昨年、学校納入金の盗難などを防ぐため、取り扱いに関するマニュアルを制定。「集めた現金は直ちに金融機関に入金する」などと定めていたが、元職員は学校の金庫に現金を長期間保管していたという。
 同小の校長は市教委を通じて「マニュアルを勉強中だった。今後はきちんと職員を指導したい」とのコメントを出した。【中村清雅】

5月16日朝刊

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