女子高生に「これセクハラか」と胸触った元教諭

女子高生に「これセクハラか」と胸触った元教諭
2012年6月14日16時15分 読売新聞

 秋田県北部の県立高校運動部の女子部員に監督の立場を利用してわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた、元教諭袴田智毅被告(39)の初公判が13日、秋田地裁(福士利博裁判長)であった。

 袴田被告は罪状認否で「この子が部屋に来た記憶はない」と起訴事実をほぼ全面的に否認し、無罪を主張した。

 起訴状によると、袴田被告は昨年8月〜今年2月、女子部員4人に対して計7回にわたり、自分に逆らえない状態を利用し、由利本荘市のビジネスホテルなどで、「Tシャツを脱げ。これセクハラか」などと言って胸を触るなどした、とされる。

 被告は準強制わいせつ罪で3回起訴された。

 検察側は冒頭陳述で、袴田被告は部活動で指示通りにできない部員を無視するなどし、部員の間では被告の指示は絶対的だったと説明。袴田被告が強い支配力を背景に犯行に及び、被害に遭った女子部員に「俺らだけの秘密な」と口止めしていたと指摘した。

 一方、袴田被告は罪状認否で、起訴事実の一部について、「布団でふざけ合ってる時に(胸に)触ってしまった」としたが、「逆らえない状態に乗じた意識はない」と主張。弁護側も、この部分について「胸を触ったが故意ではない」とし、無罪を主張した。

 この事件を巡っては、同部の元コーチの男(38)が、18歳未満と知りながら女子部員にみだらな行為をしたとして児童福祉法違反に問われ、5月に秋田地裁で有罪判決を受けた。

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