県教委:いじめ対応、再点検要請 全公立小中学校に /群馬
毎日新聞 2012年7月21日(土)12時36分配信
大津市で中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題を受け、県教委は20日の定例会見で、いじめ問題への取り組みを再点検するよう全公立小中学校に18日付で通知を出したと発表した。県内では10年10月、いじめを受けていた桐生市立新里東小6年の上村明子さん(当時12歳)が自殺し、翌11月から全公立小学校でいじめの実態調査アンケートを毎月実施している。再点検は、マンネリ化を防ぐのがねらい。
通知では、いじめを把握した場合の詳細な実態把握と説明責任を果たす▽いじめた児童・生徒へは善悪の価値判断をしっかり指導する▽解消したとみられる場合でも継続して複数の目で経過観察に努める−−ことなどを求めた。また、暴行や恐喝など明らかな違法行為があった場合は、早期に警察と連携することも盛り込んだ。
県教委によると、全校アンケートが始まった後の数カ月間はいじめの認知件数が急増したが、その後は減少傾向にあるという。県教委は「毎月のアンケートも工夫しないと子供たちも飽きて形式化してしまう。改めて気を引き締めて取り組んでもらいたい」としている。【喜屋武真之介】
7月21日朝刊