大津中2いじめ自殺 加害少年A「転校先で無視されてる」の声
女性自身 2012年7月25日(水)7時38分配信
昨年10月に中学2年生の若さで命を絶った滋賀県、大津市の男子生徒(享年13)。7月17日、遺族が加害者とされる同級生男子生徒A、B、Cと保護者、市を相手どり損害賠償を求めた裁判の第2回口頭弁論が行われた。
法廷では、3人の加害者生徒全員とその家族が揃っていじめの事実を否認し、対決の姿勢を明らかにしている。
「いじめはAとBの主導で行われたようです。男子生徒が自殺した直後、AとBは『死んだやん』と笑いながら彼の顔写真に画びょうを刺していたそうです」(社会部記者)
Aの自宅は、滋賀県大津市内の高台に位置する高級住宅街にあった。父はデザイン会社を経営。母はPTA役員を務めていたと言われる。ごく普通の家庭に育ったというAだが、変化は突然、訪れた。
「Aは被害少年と交流を持つようになってから変わり始めたようです。優しかった母も、モンスターペアレントのような姿を見せるように。昨年11月に開かれた緊急保護者会では『ウチの子は悪くない!』とビラをまき、わめき立てたそうです」(地元紙記者)
学校にいられなくなったAは、京都市内の中学校に転校した。Aの父親の会社は大津から山を越えてわずかに京都市へ入ったところにあった。訪ねると、軽自動車に乗ったA、の父親が現れた。警戒するように本誌記者を見る。取材と伝えるが首を横に振るだけで、何を聞いても無言。どこか疲れ果てたようにも見えた。転校先の生徒はこう語る。
「Aのことは噂になってる。去年の11月から通ってるけど、みんな無視してるわ。でも、あいつはしれっとしてるよ」
罪の意識は、みじんも感じていないようだ――。
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大津中2いじめ自殺 加害少年Cは反省なし「鼻歌でレゲエ…」
女性自身 2012年7月25日(水)7時38分配信
昨年10月に中学2年生の若さで自らの命を絶った、滋賀県、大津市の男子生徒(享年13)。加害者とされる同級生男子生徒A、B、Cは17日に行われた第2回口頭弁論でも、家族とともにいじめの事実を否認。この期に及んで“反省なし”ともいえる主張を続ける加害少年と親たち。彼らの今を追った――。
京都府京都市内、京都府宇治市内にそれぞれ転校していたAとB。しかしCだけは今も同じ中学に通っている。彼はAと同じ大津市内の高級住宅街に住んでいた。
「上の兄は19歳と18歳。浪人中で、すでに家を出ているそうです。高校生の姉と小学校高学年の弟もいて、Cは5人きょうだいの4番目です。父親は京大医学部卒の秀才ですが、予備校や大学の講師をしています。母親も看護系の専門学校の講師をしていて、家に戻るのは夕方になってからです」(地元紙記者)
自宅を訪ねると、タイル張りの鉄筋コンクリート2階建ての豪邸には、ベンツ、真っ赤なスポーツカー、ワゴン車が3台並ぶ。インタホンを押しても応答がなかったが、2階にはCの姿があった。
Cのはリズムを取りながら鼻歌でレゲエのような音楽を口ずさんでいる。さらにラップ調で英語を呟くと、今度はたて笛の音が聞こえてきた。同級生によると、頭を矢印形のモヒカンにしたこともあるそうで、変わった性格のようだ。
「Cにはいじめの認識がないそうです。母も『息子のことを信じています』と言っています」(前出・地元紙記者)
自殺した中2少年の無念がはらされる日は来るのだろうか……。
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大津市長、国に教育委員会制度見直し要求「責任所在あいまい」 いじめ自殺で
産経新聞 2012年7月25日(水)10時21分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題をめぐり、大津市の越直美市長は、問題対応の遅れが批判された教育委員会の制度について、今後国に全面的な見直しを求める方針を固めた。教育委員会を置くかどうか自体についても、自治体の判断に委ねるべきだなどとしている。
産経新聞の取材に応じた越市長は「責任の所在があいまいで、制度として無理がある」とした上で、「教育委員は選挙で選ばれておらず、市民の声が反映されていない」と指摘。形骸化した制度を抜本的に見直すよう、国に働き掛けていく意向を示した。
越市長は、生徒の自殺という重大な問題で「教育委員会が事実上機能していなかった」と指摘。その上で、教育委員の公選制や常勤委員による意思決定、教育委員会の事務に指揮命令できる首長の権限強化−などの必要性を示唆した。
教育委員会は、法律に基づき都道府県と市町村に置かれる合議制の執行機関で、首長が議会の同意を得て任命する原則5人の委員で構成。法律上は委員が教育行政の責任者と解釈されるが、実際の学校運営の事務は、委員会の下に置かれる事務局が行っている。
一連の自殺問題をめぐり、大津市教委と学校が、いじめを指摘した在校生の報告を見過ごすなどのずさんな対応が相次いで発覚。大津市教委の澤村憲次教育長も「市教委が主体となり調査すべきだった」と述べ、自殺した男子生徒の背景調査が不十分だったことを認めた。
大津市の教育委員は現在5人で、澤村教育長を除く4人はいずれも非常勤。市教委関係者によると、月1、2回の会議などで教育施策の方針を決定することになっていたが、事務局が提示する案を追認することも多かったという。
男子生徒の自殺後の昨年末に開かれた会議でも、委員からは質問や意見がなかったことが議事録で明らかになっている。
教育委員会の制度をめぐっては、大阪市の橋下徹市長も教育委員が機能していなかったと強く批判。平野博文文部科学相は24日、いじめ問題で教育委員会や学校を支援するチームを8月上旬にも文科省内に設置し、政治主導で取り組む方針を明らかにしている。
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<大津・中2自殺>市長が遺族に直接謝罪…調査不十分だった
毎日新聞 2012年7月25日(水)11時31分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、越直美市長と男子生徒の遺族が25日、市役所で初めて面会した。越市長は「昨年の調査は不十分でずさんだった」と謝罪した。いじめの調査を巡り、自治体トップが遺族に直接謝罪するのは異例。
市側が市長と文部科学省職員ら6人、遺族側は生徒の父親(47)と代理人の弁護士2人が出席した。冒頭、越市長が頭を下げると、父親は亡くなった生徒の遺影を机に置き、「市長の気持ちはよく分かった。一日も早い真相究明をしてほしい」と述べた。
市が近く設置する予定の外部調査委員会について、越市長は「学校で何があったのか事実を解明する調査委にしたい」と説明。
父親は委員の人選について、「公平性のお墨付きがほしい。公平性のために遺族側と市側の委員を同数にしてほしい」と強く要望した。
越市長は「意向を踏まえて検討したい」と答えた。面会は外部調査委の位置づけを巡って紛糾し、予定の30分を大幅に超えて1時間半に及んだ。
遺族側は教育評論家の尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)と、いじめ問題に詳しい松浦善満・和歌山大教授(臨床教育社会学)、渡部吉泰弁護士を推薦。遺族や加害者側など関係者に公開することを求めた。
市側は委員会は個人情報を扱うため非公開とし、毎回内容を説明する方針を示した。
◇市長「因果関係、裁判所が判断」
遺族による損害賠償請求訴訟をめぐり、越市長は「因果関係については、裁判所が判断することだ。学校でどういう事実があったか明らかにすれば、見えてくるものもある」と話した。越市長らはこれまで、外部調査委の結論を踏まえて自殺といじめの因果関係を認め、和解する考えを示していた。外部調査委の中立性を文科省が担保することにも、文科省側は明確に回答せず、議論が平行線をたどる場面もあった。
面会終了後、遺族の弁護士は訴訟をめぐる越市長の発言について、「当初の発言からトーンダウンではないか。外部調査委の設置目的に因果関係の解明を前面に掲げてほしい」と話した。文科省の対応についても、「受け身で傍観者的、消極的な印象を受けた。もっと積極的に調査に関与されると思っていたので肩すかしだった」と批判した。【千葉紀和、加藤明子】
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大津市長、黒のスーツで深々と謝罪 遺族「1日も早い真相究明を」
産経新聞 2012年7月25日(水)12時4分配信
「越市長の、真実究明をする姿勢がみえたことを評価する」−。大津市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、25日に初めて実現した越直美市長と男子の父親(47)との面会。父親は、遺族側の代理人弁護士を通じて感想を明らかにした。越市長も報道陣に「遺族に謝罪して、話をすることが出発点として必要だった」と振り返った。面会を通じて、距離があった市側と遺族側が一定の歩み寄りをみせた。
報道陣約50人が詰めかける中、遺族側は午前8時50分ごろに市役所に入り、面会場所の特別応接室に向かった。
面会で越市長は黒色の上下スーツに身を包み、硬い表情で、頭を深々と下げ謝罪。「男子は中学校で、まだまだやりたいこともいっぱいあったはず。心からの哀悼の意を示したい」と言葉を述べた。
一方、男子の遺影を手にした父親も黒いスーツで、越市長をしっかりと見つめ、時折ハンカチで汗をぬぐっていた。
面会終了後、越市長は報道陣に「遺族はこれまでの調査結果に、不信感を感じている。亡くなられた男子のためにも、事実解明を早期にしていきたい。再調査での聞き取りについては、(男子が通っていた)生徒とともに先生にも行っていきたい」と強調した。
一方、遺族側の代理人弁護士は、面会後に市役所で記者会見し、父親の面会での感想について「調査委に遺族の意向が反映され、公平性が保たれるなら、遺族としても結果を信頼できる。委員会には、1日も早い真相究明を期待する。教育制度改革でも、踏み込もうとしている市長の姿勢を信頼したい」と述べ、遺族側が越市長の姿勢に、一定の期待感を持っていることを明らかにした。
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いじめ対策専門チーム、8月初めにも発足
TBS系(JNN) 2012年7月25日(水)12時29分配信
大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題など、全国でいじめや自殺の問題が相次いでいることを受け、平野文部科学大臣は、いじめ対策の専門チームを早ければ8月初めにも省内に立ち上げる方針を示しました。
これは、平野大臣が閣議後の会見で明らかにしたもので、大臣の直轄組織として、いじめ対策の専門チームを新たに設け、「対策室」などの常設組織として、早ければ8月初めにも発足させたいとしています。
チームでは、子どもの命に関わる重大な事案に関する情報を早期に把握し、重大事案が起きた場合には教育委員会や学校に指導・助言するとともに、再発防止の対策をとるということです。
文科省では、全国の小中学校、高校に対し、いじめについての緊急調査を行い、来月中に報告するよう求めていて、その結果を分析した上で、今後、国として、どのような対策をとれるか、さらに検討することにしています。(24日12:01)
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大津・中2自殺:いじめの防止へ、ネット相談窓口 岐阜市長が会見 /岐阜
毎日新聞 2012年7月25日(水)12時33分配信
岐阜市の細江茂光市長は24日の定例記者会見で、大津市の中学生いじめ自殺に関し、2学期から市教委のホームページに「いじめネット相談窓口」を開設することを明らかにした。市少年センターの職員が相談に乗る。
市教委は、市立の全小中学校を対象に年3回、「いじめ調査」を実施し、6月と11月を「いじめ防止月間」としている。細江市長は「市内のいじめは年に1校あたり5〜6件ある。いじめの電話相談窓口はあるが、言いづらいケースもある。ネットで子供が相談しやすいようにする」と述べた。また全小中学校で校長が「いじめ講話」をすることも決めた。
一方、教育課題全般に対応する「市総合教育支援センター」については、同市明徳町の旧明徳小校舎を改修し、14年度春の開設を目指すという。【立松勝】
7月25日朝刊
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大津市長「中2自殺調査遅れ」謝罪 父親、市の体質批判
京都新聞 2012年7月25日(水)14時9分配信
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、越直美市長と生徒の父親(47)が25日、市役所で初めて面会した。越市長は2月に提訴された段階で再調査しなかったことなどを謝罪。再調査のために設ける第三者委員会の人選や調査方法などについて意見を交わした。
冒頭、越市長は調査が不十分だったことや再調査の遅れを挙げて「心よりおわび申し上げる」と頭を下げた。
代理人弁護士同席のもと、父親は、不十分な調査に終始した学校や市教育委員会の監督責任、市教委の報告をうのみにした市の体質を批判。「息子の死が教訓とされていない。学校や市教委への信頼はゼロに等しい」と強調し、再発防止を訴えた。
また、父親は遺族側と市側で第三者委の委員をそれぞれ同数起用することを提案し、市も検討する意向を示した。その上で、文部科学省に委員の公平性を認定するよう求めたが、同席した同省担当者は回答を避けた。
越市長は、委員が必要と判断した場合に教師や生徒にも聞き取りをすることや、委員会を非公開とし、開催ごとに進み具合を公表することなど、第三者委の基本方針を伝えた。
遺族側は市側の方針に一定の理解を示したが、調査対象を学校内の事実解明にとどまらず自殺の要因に踏み込むことや、調査結果の事後検証、これまで推薦した2人に加え、兵庫県弁護士会の渡部吉泰弁護士を推薦することなど、新たに5項目を要望した。
会談後、越市長はあらためて早期に委員会を立ち上げる考えを表明した。父親は代理人弁護士を通じ、「事実解明に向けた市長の姿勢を評価する。遺族の意向が反映され、公平性が担保されるなら委員会の調査結果を信頼できる。一日も早い真相究明を求める」とのコメントを出した。
男子生徒の両親は自殺はいじめが原因として、市や同級生らに計約7700万円の損害賠償を求め大津地裁に提訴している。
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市長と遺族が面会…教育現場に毅然とした態度を 大津いじめ
産経新聞 2012年7月25日(水)15時6分配信
大津市の越直美市長と、自殺した男子生徒の父親の面会が実現した。昨年10月の自殺から9カ月。ここまで時間がかかった背景には、いじめについてきちんと調査してこなかった学校や市教委、市に対し、遺族が強い不信感を抱いていたことがある。
面会は越市長が遺族に強く要望して実現した。遺族は市長に会い、謝罪を受け入れたが、市長に対する“しこり”は依然消えていない。遺族が望んでいることは、学校で何が起きたのかを示し、いじめが自殺の原因だったということを明らかにすることだ。
一方、市長の再調査方針にもかかわらず、市の澤村憲次教育長は「いじめと自殺の因果関係は不明で、裁判を続ける」との立場で、市内部にずれがある。
一連の問題で越市長は今月6日、報道陣の前で涙したが、「政治家のパフォーマンスにすぎない」との厳しい見方もある。市長に求められているのは、教育現場に毅然(きぜん)とした態度を示し、4カ月かかるという再調査を、より迅速に行ったうえで、警察に頼ることなく、市として真相究明を行うことだろう。
男子を“見殺し”にした教師、責任を認めない教育長、こうした教育現場に、行政のトップとして何ができるのか。市長がすべきことは、泣いたり、頭を下げたりするだけではないはずだ。(藤原直樹)
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大津いじめ事件 男子生徒の父親、息子の遺影を胸に市長と会見
フジテレビ系(FNN) 2012年7月25日(水)17時57分配信
滋賀・大津市でのいじめ事件で、大津市の越 直美市長が初めて遺族の前で謝罪した。自殺した男子生徒の父親は、わが子の遺影とともに謝罪の言葉に耳を傾けた。
越市長は「昨年(2011年)の調査ですね、不十分でずさんだったことについて、深くおわび申し上げたいと思います」と謝罪した。
男子生徒の自殺から9カ月。
ようやく実現した遺族との面会は、大津市の越市長の謝罪から始まった。
遺族側は、謝罪したいとする越市長に対し、「何に対しての謝罪かわからない」として、いったんは面会を拒否した。
これに対し、越市長は、あらためて男子生徒の自殺後に行われたアンケート調査や、その後の対応が不十分だったことについて謝罪したいという意向を示し、きょうの日を迎えた。
越市長は「そういった調査が不十分だったことを踏まえまして、あらためて外部の有識者による調査委員会を立ち上げて、調査をしたいと思っています」と述べた。
25日の面会で、報道陣に撮影が許されたのは冒頭のみ。
カメラが退室したあと、男子生徒の父親が入室し、越市長の正面に着席した。
越市長が、謝罪の言葉を述べようとすると、父親は「息子にも聞かせたいので」と言って、男子生徒の遺影を胸の前で抱え、市長の言葉に耳を傾けた。
そして、越市長は「亡くなられた息子さんについて、深い哀悼の意を表したい。真実が何だったのか解明したいと思うので、第3者委員会を設置することについて、説明したい」と述べた。
一方、父親は「市長の話を聞いて、学校現場や教育に関する真剣な思いを感じた。1日も早い解明をお願いしたい。真実をアンケートに書いた生徒の思いを無駄にしてほしくない」と語った。
また父親は、男子生徒が通っていた中学校について、「いじめとしての危機管理がなかった。親が安心して子どもを預けることができない」と批判した。
「加害者と学校に殺されたのではないかと思っている」と、あらためて強い怒りと不信感を示した。
そして、越市長が設置を表明した第3者委員会については、公平性を保つためとして、その人選に要望を出した。
父親は「委員の半数を、こちらの推薦する方にしていただきたい。中立・公平というのは、客観的には数字でしか見えない」と語った。
この要望に対し、同席していた文部科学省の担当者は、数に関する指針はないと返答した。
こうした対応について、遺族側の弁護士は、面会後の会見で「(遺族は)今回の調査委員会の調査の公平性について、『文科省の方で、しっかりとイニシアチブをとって、確認しながら進めていただきたい』と。(文科省からは)明確なお答えをいただくことはできませんでした。その意味において、若干、消極的だなという印象はぬぐえませんでした」と述べた。
一方、越市長自身は、委員の人数に関する要望について、検討することを表明した。
遺族側が示した3人の有識者についても、公平性や専門性などを考慮して、検討したいとしている。
越市長は、遺族との面会後、「まず、ご遺族の方にお会いして、謝罪をすること。そして、直接お話をすることは、出発点として必要だったと思ってますし、ここからご遺族の方とも意思疎通をして、委員会をなるべく早く立ち上げたいと思っています」と述べた。
第3者委員会のメンバーとして遺族側が推薦した有識者の1人、教育評論家の尾木直樹氏は、遺族側から打診があったことを明らかにした。
尾木氏は「(遺族側の)弁護士から依頼がありまして、『引き受けてもらえないか』と。『力はないけれども、全力で引き受ける』と伝えてあります」と語った。
そして、第3者委員会としての調査内容について、「(加害少年やその家族からの聞き取りは?)ぜひお会いしたいと思います。いじめという行為を、(加害少年は)遊びと捉えているわけですよね。(もしそう思っているなら)やってはいけない遊びとか、されては嫌なふざけとかあるんだよと、本当のイロハをきちっと伝えたい。それが伝わらないような子どもは日本にはいない。(さらに、加害者の)お父さんやお母さんが、どう考えているのか率直に聞いてみたい」と話した。
第3者委員会での議論について、越市長は、遺族など関係者に対し、公開することも検討しているとしている。
およそ1時間半に及んだ25日の面会後、父親は弁護士を通じ、「市長との会見の中で、事実を究明する姿勢が見られたことを評価しております。調査委員会に遺族の意向が反映され、公平性が担保されるのであれば、遺族として、調査結果を十分信頼することができます。調査委員会には、1日も早い、真相の究明を期待しています」とコメントを発表した。
遺族側は、越市長との会見の中で、第3者委員会の設置について、「一刻も早く設置をしてほしい。公平性を保つため、委員の半数を遺族側からの推薦としたい」としている。
そこに名前が挙がっているのは、教育評論家の尾木直樹氏、和歌山大学の松浦善満教授、兵庫県弁護士会の渡部吉泰氏の3人。
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26日から生徒聴取開始=保護者同伴で配慮も―いじめ自殺問題・滋賀県警
時事通信 2012年7月25日(水)18時27分配信
大津市で市立中学2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを受け自殺した問題で、滋賀県警は26日から同級生を中心に生徒の事情聴取を始める。県警はすでに当時の担任など教員の聴取をしており、8月中にも聴取を終える。
県警はいじめの実態を解明し、加害者とされる少年3人の暴行や恐喝容疑などでの立件の可否について判断する方針。
県警は生徒の聴取について、保護者の同席を求める。場合によっては、聴取場所を自宅にしたり、いじめ相談や心のケアなどを扱う「少年サポートセンター」の女性職員らを派遣したりして、生徒の心情に配慮する。
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大津市長「調査が不十分」、遺族に謝罪
TBS系(JNN) 2012年7月25日(水)18時47分配信
滋賀県大津市の中学校で、いじめを受けていた男子生徒が自殺した問題で、生徒の父親と大津市長が初めて面会し、市長は「調査が不十分だった」と謝罪しました。
「このたび昨年亡くなられたことについて、心から哀悼の意を表したい」(大津市 越直美市長)
大津市の越市長は自殺した男子生徒の父親と初めて面会し、冒頭、父親に謝罪しました。席上には男子生徒の笑顔の遺影が置かれ、父親はまず、学校側の一連の対応について苦言を呈しました。
【面会の内容】
「いじめの危機管理態勢はまったくないといっても過言ではない。親が安心して子どもを預けるには不適格と考えます」(父親)
「おっしゃったところはそのとおりです。中学校が安心して子どもを預けられる場所になるには、真相を解明して、何が悪かったのか解明しないと」(越市長)
大津市は、いじめの全容を第三者調査委員会を設けて解明するとしています。市などを裁判で訴えている父親は、争点となっているいじめと自殺との因果関係について、委員会での調査対象とすることを求めました。
【面会の内容】
「一番のポイントは原因関係の解明です」(父親の代理人)
これに対し市長は・・・。
【面会の内容】
「因果関係は調査対象と考えていませんでした。裁判所が判断するところと重なってしまうので難しい。自殺に至るまで学校で何があったかを明らかにすると見えてくるだろうと」(越市長)
当初30分の予定の面会は大幅に延長し、1時間半に及びました。
【男子生徒の父親のコメント】
「市長との会見の中で、事実を究明する姿勢がみられたことを評価しております」(遺族側の代理人)
越市長は遺族の意向を汲み、できるだけ早く委員会を開きたいとしています。(25日17:53)
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文科省いじめ対策チーム……教育委員会や学校を支援へ
RBB TODAY 2012年7月25日(水)19時19分配信
■文科省、大臣直轄いじめ対策支援チーム設置へ
平野文部科学大臣は7月24日の会見で、いじめ問題について、全国の教育委員会や学校を支援する大臣直轄の組織を早急に立ち上げることを明らかにした。また、7月20日の会見で発表した「いじめ緊急調査」は、公立小中学校だけでなく、高校や私学も含めて実施するという。
大津市の中学生が自殺した事件に対し、平野大臣は「いじめは、子どもの命を失う状況に至っている」とし、いじめが起きたときの対応や再発防止に向けて、学校の先生方や教育委員会との連携ができるような支援体制を確立するため、官房長官のもとで人選を行い、早急に支援チームを始動するという。
いじめ緊急調査については、全国の公立私立の小中高校を対象に実施し、8月中に完了して報告することを明らかにした。
なお、今回のいじめ問題に関する会見は、7月24日の会見動画の5:40から視聴できる。
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「加害生徒が転校先でも暴力」 文科省も把握説は本当なのか
J-CASTニュース 2012年7月25日(水)19時42分配信
滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒がいじめを受け、2011年10月に自殺した問題に関連して、自民党の片山さつき参議院議員が自身のブログに「文部科学省が、加害生徒の転校先での問題行動の報告を学校から受けている」などと書いた。
「加害生徒が転校した先でも暴力事件を起こしている」という週刊誌報道やインターネット上での噂はあったが、事実かどうかはわかっておらず、このブログが決定打となりそうに思えた。しかし文科省の説明とは少々食い違っており、まだ「確証」とはなっていない。
■「加害生徒の暴力事件は文科省も認識」と記述
片山議員は2012年7月23日に更新したブログで、文部科学省、警察庁の課長クラスとの部会で話し合った内容を報告した。
それによると、男子生徒の自殺現場や、飛び降りた時の加害生徒らの詳しい状況、遺族から3度被害届を提出されたにもかかわらず受理しなかった理由について、警察庁に納得のいく回答を求めたという。
そして文科省からは、加害生徒について「一人は12月12日、もう一人は2月3日が転校日で、いずれも転居が理由」「転校先で一人が暴力事件を起こしたことは文部科学省も認識しており、この生徒については、文書ではなく口頭で、問題行動があったことは伝えた、との報告が学校からはあった」という回答を得たと書かれている。
文科省からの回答の「問題行動」の詳細や、過去のいじめ自殺や校内暴力などの統計は今後改めて説明を求めていく、ということで部会は終わったようだ。
■文科省「学校からの報告は受けていない」
文科省にブログの内容について問い合わせてみると、「週刊誌などで加害生徒が転校先で暴力事件を起こしたなどと報じられていることについては認識していると答えたが、学校から直接文科省に報告があったということはない。今後この件に関して学校や教育委員会などにこちらから事実確認をするという予定もない」とのことだった。片山議員のブログの内容とは食い違っており、暴力事件が事実かどうかはやはりまだわからない。
片山議員は7月16日にも自身のブログで、滋賀県の自民党関係者や大津市の行政関係者らから「突っ込んだ内情も含めて事情を聞いた」として、「加害者が被害者を突き落とした、殺害したという情報、遺体発見時の状況や搬送された病院が不自然というのは全く事実ではない、ただ酷いいじめの実態はあった。実態解明が遅れたのは加害生徒の父親がPTA会長であったことと無関係ではない。加害生徒の親族が警察に勤めていたのは事実のようだが、捜査に影響があるような立場とは考えにくい。批判を受けていた警察OBは別人」などと書いている。
インターネット上では「本当か?」「裏は取れているのか?」などといぶかしむ声があり、ブログの内容がそのまま事実として拡散されるような事態には至っていない。しかし片山議員が大津市で話を聞きまわったり、警察庁や文科省から直接話を聞いたりと、真相究明に動いていることは確かなようだ。
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加害生徒「自殺」デマが拡散 クリックすると悪質な仕掛けが
J-CASTニュース 2012年7月25日(水)20時22分配信
自殺した中2男子生徒をいじめたとされる加害生徒3人のうち、リーダー格の男子生徒が自殺したとのニセ情報がツイッターに流れ、ネット上が騒然となった。実際はデマで、週刊誌が伝える加害生徒の様子とはかけ離れている。
そのニセ情報は、まとめ作成サイト「NAVERまとめ」からの情報の形でツイートされた。
■デマ元「ネットでの行き過ぎた身元特定が原因か?」
「大津いじめ事件に新展開 加害者のリーダー各の少年が自殺 ネットでの行き過ぎた身元特定が原因か?」
このツイートがつぶやかれた2012年7月24日には、ツイッターで盛んにリツイートされた。いじめの凄惨な様子が報じられているだけに、「ざまあ」「ならいじめをするなよという簡単なこと」と加害生徒をくさす声が次々に上がった。しかし、同時に、ツイートに貼り付けられたURLの内容を知り、悪質なデマだという指摘も相次いだ。
それらの指摘によると、URLをクリックすると、ポップアップウインドウを閉じることができなくなり、大音量のBGMが鳴る被害に遭ってしまう。実際にクリックし、パソコンやスマホが固まってしまったとの報告も寄せられた。電源を切れば収まるようだが、注意するよう呼びかけられている。
この手のものは、ブラクラ(ブラウザクラッシャー)と呼ばれているようだ。
ブラクラを仕掛けたのは、横浜の高校2年生と称するユーザーらしい。前後のツイートを見ると、個人情報を流したり、殺害予告をしたりしており、悪意のあるユーザーのようだ。
■実際はいじめ反省の色なし?
確かに、ネット上では行き過ぎた情報が行き交っているのも事実だ。加害生徒が実際、精神的に追い込まれている状況はあるのだろうか。
報道では、加害生徒の様子が部分的に伝えられており、週刊朝日は2012年7月24日発売号の特集記事で、加害生徒が通っている学習塾の講師の話を書いた。
それによると、リーダー格の生徒らは、生徒アンケートに書かれたいじめについて、「まったくの事実無根」と講師に話したという。「自殺の練習」をさせたことやお金を取ったことも否定し、ケンカはあったものの遊びのつもりだったという。あくまでも被害生徒とは対等だったといい、自殺の原因は、被害生徒が父親と関係が悪かったことにあるとした。
これは、被害生徒の父親が訴えた訴訟で、加害生徒側がいじめでなく遊びと言っている内容とも一致している。
加害生徒に厳しい声が噴出しているのは、自分が悪かったと反省している様子がないことに理由がありそうだ。
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大津の中2自殺、県警が生徒ら聞き取り開始へ
読売新聞 2012年7月25日(水)20時44分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、滋賀県警は25日、男子生徒が通っていた中学校の生徒らへの聞き取りを26日から始めると発表した。
全校アンケートでいじめの情報を寄せた283人のうち、実名で回答した116人(卒業生を含む)から重点的に話を聞き、必要に応じて、無記名の生徒らからも情報を集めるとしている。
県警によると、聞き取りについては、県警側がそれぞれ生徒側に日時を打診し、できる限り保護者立ち会いのもと行うという。面会場所は自宅など、生徒側の意向を踏まえて決める。希望があれば、少年課・少年サポートセンターの女性相談員を同席させるなど、心理的負担の緩和に努めたいとしている。
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<大津いじめ自殺>滋賀県警、生徒らから聴取へ 数百人規模
毎日新聞 2012年7月25日(水)21時54分配信
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、滋賀県警は同級生らによる男子生徒へのいじめを見聞きした可能性がある生徒らからの聴取を26日に始める。対象は、当時の同級生を中心に、アンケートに答えた生徒らを含む数百人規模になる見通し。夏休みを利用し、先行して進めている担任を含む教員らへの聴取と並行して行い、いじめの実態解明を進める。
県警は「生徒に心の負担を掛けないよう配慮する」とし、聞き取りには原則として保護者の同席を求める。本人が希望すれば県警の女性職員も立ち会うという。また、聴取を受けた生徒や保護者ら向けに県警内に専用の相談電話を来週中に設置し、聴取時には言えなかった内容や悩みについて相談を受け付けるという。
県警は中学校に対し夏休み前、生徒からの聴取への協力を要請。25日から電話で生徒らの希望の場所や日時を問い合わせている。場所は生徒の自宅などを予定しているという。
県警は男子生徒の父親が告訴している暴行や恐喝など六つの容疑に関連する事柄を中心に聴取を進め、いじめの加害者とされる同級生3人への聴取は最後とする方針。県警担当者は「夏休み中には終わらせたい」としている。ただ、聴取対象が多いことから、8月中をめどにしていた同級生3人の立件の可否判断は9月にずれ込む可能性もあるという。【村瀬優子】
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滋賀県選出国会議員、県教委対応に批判 大津中2自殺
京都新聞 2012年7月25日(水)22時59分配信
大津市で中学2年の男子生徒が自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、滋賀県教育委員会の河原恵教育長は25日、東京都内で県選出の国会議員と懇談し、県教委の対応などを説明した。議員からは、県教委の対応の遅れへの批判に加え、原因究明の支援や、再発防止に向けた対応策の取りまとめを求める意見が出た。
懇談は衆院第2議員会館であり、田島一成、三日月大造の両衆院議員、徳永久志参院議員が参加し、川端達夫総務相や奥村展三文部科学副大臣とも面談した。
河原教育長は、県教委職員やスクールカウンセラーを大津市教委や学校へ派遣したり、県のいじめ防止のアクションプランを改訂し、2012年度内にいじめへの対応や調査の手続きなどの具体策をまとめる方針を説明。
議員からは、県教委による問題の把握や対応が、今月4日の報道以後だったことから、「(自殺した)昨年10月になぜ事実確認をできなかったのか」「市教委との連携のあり方を反省し、役割と責任を明確にしながら再発防止に取り組んでほしい」という意見が出ていた。
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第三者委の役割認識に溝 大津中2自殺、市長と遺族
京都新聞 2012年7月25日(水)23時29分配信
大津市で昨年10月、中学2年の生徒=当時(13)=が自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、越直美市長と遺族の面会が25日、実現した。双方ともに第三者委員会で真相を解明し、調査結果を再発防止への一助とする方向で意見が一致した。その一方で、調査目的や委員の人選、公平性の位置づけなどでは見解の相違がみられ、設置を前に乗り越えなければならない課題も浮かび上がった。
1時間半に及んだ面会の冒頭、生徒の遺影を手にした父親(47)を前に、越市長が「2月に提訴された段階で再調査に踏み切らなかったことをおわびする」などと謝罪。父親は「気持ちは受け取った」と市長の姿勢を評価しつつ、「市や文部科学省だけが推薦する委員には同意できない」と不信感が拭えていない心境を伝えた。
第三者委の人選について、父親は遺族側と市側が同数の委員を起用し、人数で中立性を保つ案を提示。市も検討する意向を示し、同席した文部科学省担当者に委員の公平性を認定するよう何度も要望。「自殺から9カ月たち、訴訟も始まっている現状を踏まえてほしい」と強く訴えたが、同省担当者は最後まで回答を避けた。
市側は委員会を非公開とし、開催するごとに進み具合を公表することなど、第三者委の基本方針を伝え、遺族側も一定の理解を示した。
一方、双方で食い違いもみられた。「因果関係は裁判所が判断する」として学校で起こった事実の解明を目的にする越市長に対し、遺族側は「自殺の原因が何だったのか明確にしてほしい」と市の過失責任や自殺の要因を解明することも求めた。
遺族側の代理人弁護士によると、今後、面会の予定はなく、書面でやりとりする方針。委員の人選など、文科省の指針に合致しているか回答を得ながら協議を進めるという。また会談後、第三者委員会に明確な権限を持たせるよう市側に申し入れた。
在校生らの記憶が薄れていく中、いたずらに調査時期を遅らせるわけにはいかず、遺族側も早期の第三者委設置を望む。父親は「一日も早い真相究明を求める。いじめに悩む子どもを一人でも多く救いたい」と話した。
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滋賀県警、いじめ相談ダイヤル開設へ 大津中2自殺
京都新聞 2012年7月25日(水)23時39分配信
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、いじめとの関連を捜査している滋賀県警は、生徒が通っていた中学校の在校生らを対象に、いじめに関する情報提供や心の悩み相談を受け付ける専用ダイヤルを、来週中に開設する方針を決めた。
専用ダイヤルは、県警少年サポートセンターに設置。同中学校の2、3年生と今春の卒業生、保護者、教師らが対象で、県警の事情聴取で伝えきれなかった内容や、後から思い出した記憶などを話してもらう。また、聴取によって受けるストレスや不安を和らげるため、臨床心理士などの資格を持つ専門の相談員が悩み事を聴くなど心のケアにもあたる。
また県警は、男子生徒と同学年だった3年生約300人を中心に、卒業生や2年生にも対象を広げ、本格的な事情聴取を26日から始める。当初は夏休みが始まる21日からの聴取を予定していたが、学校と連携して捜査への協力を呼びかけたり、在校生の心理的負担を考慮して一時延期していた。
県警は、在校生を聴取する際に保護者の同席を求めるほか、希望に応じて同センターの女性職員を派遣するなど、生徒になるべく負担がかからないよう慎重な対応を心がけるとしている。