県教委:教員資質検討会議、倫理向上部会が初会合 不祥事防止提言へ /長野
毎日新聞 2012年7月28日(土)13時49分配信
県と県教委が共同設置した「教員の資質向上・教育制度あり方検討会議」の倫理向上専門部会の初会合が27日、県庁であった。部会は10月前半、教員によるわいせつ事件の再発防止策などをまとめた提言を作り、検討会議に報告する予定。
検討会議は、教員が少女との淫行(いんこう)や盗撮事件で逮捕されるなど不祥事が相次いだことを受け、発足。倫理向上▽採用・人事▽研修▽評価−−の4部会を設け、8月上旬に初開催を予定する。一方、県教委は「再発防止策は早急にまとめる必要がある」と、倫理向上専門部会を検討会議開催前に設置することにした。
部会員はコンプライアンス(法令順守)を専門に扱う公認会計士や弁護士、県立高校長ら5人。初会合で、県教委が過去の懲戒処分の事例や、従来取り組んできた不祥事防止の施策を説明した。
公認会計士の大久保和孝部会長は「従来の取り組みでは、方向性や考えが明確ではなかった部分があると思う。具体的な取り組みに透明性を確保し、県民に納得される形の対策をまとめたい」と述べた。【小田中大】
7月28日朝刊
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専門部会初会合 教員不祥事再発防止へ 10月めどに提言 長野
産経新聞 2012年7月28日(土)7時55分配信
相次ぐ教員の不祥事を受けて県教育委員会が設置する有識者会議「教員の資質向上・教育制度あり方検討会議」のうち、不祥事発生の原因分析や再発防止策について集中的に検討する倫理向上専門部会の初会合が27日、県庁で開かれた。
専門部会は、公認会計士で企業の法令順守に詳しい大久保和孝・新日本有限責任監査法人CSR推進部長を部会長に、弁護士や高校の校長、保護者団体代表ら5人で構成する。事務局には県教委に知事部局も加わり、10月までには検討内容をまとめ、提言として県教委に示す予定。
初会合では、県教委側が過去に発生した不祥事の発生状況のほか、わいせつ行為や体罰など19の具体的な懲戒処分事例について行為内容や背景、課題などを説明。大久保部会長は「個人の価値観や人間性の問題として議論するのではなく、(自分で気づき行動していく枠組みとしての)システムとして理解すべきではないか」と提案した。
議論の中では「教員の一人一人が孤独なことがうかがえる」「児童や生徒の存在を忘れてはならない」「再発防止の外部の目を入れることが必要だ」などの意見が出された。
専門部会は、8月に初会合を開く検討会議の下部に置かれるが、早急な作業着手が必要として先行して審議入りした。