<奈良いじめ>加害生徒と保護者、女子生徒の両親に謝罪
毎日新聞 2012年7月29日(日)23時6分配信
奈良県桜井市の市立中学2年の女子生徒(14)が同級生6人からいじめを受けた問題で、加害生徒と保護者計12人が29日、女子生徒の両親に「申し訳ない」などと謝罪した。同席した中学の校長が記者会見して明らかにした。女子生徒は「(加害生徒の)顔を見るのがつらい」として出席しなかった。
県警などによると、女子生徒は6月19日の下校中に同級生6人に呼び止められ、うち1人に蹴られて全治5日間のけがをした。県警は傷害事件として捜査している。
校長によると、同級生6人とその保護者6人、女子生徒の両親が同校の会議室で会い、同級生らは「自分が悪かった」「もう絶対にしない」などと謝罪した。その後、同級生らは退出し、保護者らが「子供には厳しく指導した」などと説明した。校長もいじめへの対応が甘かったことをわびたという。
学校側によると、退出後に目に涙を浮かべる生徒もいた。ただ、今回の事件以前のいじめに関する事実関係については、両者の言い分に食い違いがあり、女子生徒の両親は面会後、校長に「(同級生らは)あまり反省していないように思う」と話したという。
この問題では、桜井市教委が県教委と連携して検証作業を進めている。【神門稔、大久保昂】