いじめ相談電話:急増、先月は95件対応 昨年の3.4倍、一昨年の2.1倍 県教委「大津の問題、影響か」 /香川
毎日新聞 2012年8月2日(木)15時6分配信
大津市立中学の男子生徒が自殺した問題に社会の関心が集まる中、県教委が開設している「24時間いじめ電話相談窓口」への相談件数が急増している。7月は95件に上り、昨年7月の3・4倍、一昨年7月の2・1倍に達した。県教委は「大津市の問題が大きく報道されたことで、相談に踏み切る保護者らが増えたためではないか」と分析している。【久保聡】
相談窓口は、文部科学大臣あてに自殺を予告する手紙が届いた問題を受け、07年2月に全国の県教委などが開設。いじめ問題に悩む児童・生徒や保護者からの相談を24時間態勢で受け付けている。県教委では教員OBや臨床心理士ら相談員11人が交代で待機し、対応している。
県教委によると、過去3年間の相談件数は、09年度658件▽10年度550件▽11年度571件で、今年度も、4月54件▽5月71件▽6月58件−−と推移していた。ところが、大津市の自殺問題が大きく報道され始めた7月上旬から相談が増えた。
詳細な相談内容は非公表だが、中には「死ね」と言われたり、集団で無視されたり、暴力を振るわれたという内容もあるという。大部分は従来通り保護者からの相談だが、中には児童・生徒が電話をかけてくるケースもあるほか、県外から電話がかかることもあるという。
県教委は「大津市の問題を受け、過去にうけたいじめの相談をする人も増えている。一件一件丁寧に対応したい」としている。
相談窓口の電話は087・833・4227。
◇高松市教委、全中学で聞き取り
一方、大津市の問題を受け、高松市教委は7月31日から、22ある全中学校の校長や指導主事から聞き取り調査を独自に始めた。いじめをうかがわせるような生徒の問題行動がないかを中心に、不登校生徒の状況なども合わせて聞き取り、実態把握に努める。
市教委は毎年、夏休み期間中に各市立学校への調査を行っているが、今年は大津市の問題を踏まえ、全中学校を対象としたうえ、生徒が見せるいじめの兆候を逃していないかなどを確認するため、聞き取り調査を実施することにした。【久保聡】
8月2日朝刊