<いじめ>「暴言で適応障害」中2女子が被害届…愛知
毎日新聞 2012年8月10日(金)1時59分配信
同級生から暴言などのいじめを受け適応障害になったとして、愛知県大府市立中学校の2年生の女子生徒(13)が9日、県警東海署に被害届を提出した。被害生徒と両親は9日、学校と話し合いの場を持ち、学校はいじめの事実を認め「初期の対応が甘く、申し訳なかった」と謝罪した。
被害生徒の父親(50)によると、入学直後の11年4月以降、同級生の女子生徒3人から「死ね」「うざい」と言われた。同8月、病院でストレスによる適応障害と診断され、医師はいじめが原因と説明した。被害生徒はおびえて教室に入れなくなり、同11月下旬から別教室で1人で自習し、通常授業を受けていない。両親は同5月以降、学校にいじめを指摘したが、担任教諭は「(いじめを)目の前でやらないから対応しようがない」と話したという。学校が対応したのは同10月だった。
父親は「学校が見て見ぬふりをしたのは許しがたい。見殺しにされたような気持ちだった。事実を隠さず、真相解明を進めてほしい」と憤った。学校は9日の話し合いで「不十分な点はあった」と説明した。【河出伸】