いじめ対策に予算 常陸太田・中2自殺で協議会 茨城

いじめ対策に予算 常陸太田・中2自殺で協議会 茨城
産経新聞 2012年8月21日(火)7時55分配信

 常陸太田市の市立中学2年の男子生徒(14)が16日に自宅で首をつって自殺した問題で、県教育委員は20日、県としての対応を報告、意見交換する協議会を開催した。

 協議会の冒頭、全員で1分間の黙祷(もくとう)をささげた。県教委の福岡和子委員長はあいさつで、「市教育委員会と警察で自殺に関する詳しい原因について慎重に調査している。大津市の中学生の自殺を受けて、先生方にいじめに気付く力を向上させてほしいと再認識したばかりで、痛恨の極みである」と述べた。

 協議会では、問題が起った学校の生徒の心のケアとして、スクールカウンセラーを常駐させることや生徒指導体制の強化として教員1人を増員することを確認した。

 市町村の教育委員会に対しては、いじめ対応について注意を喚起することや県内の小中高校の校長を集めて集会を開催することを確認。さらに、9月県議会に提出する補正予算案に、いじめ対策についての予算を盛り込むことで調整を進めているという。

 出席した委員からは「幼児教育の重要性を認識し、さらに強化すべきだ」などの意見も出たという。

 記者会見で福岡委員長は「携帯電話やネットの危険性についての教育や啓蒙(けいもう)を強化していく必要がある」とした上で、「いじめられた側は一生忘れない。やってはいけない善悪の判断を学ぶ教育の積み重ねや思いやりの心が大切」と強調した。

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常陸太田の中2自殺:「連鎖」防止に校長会議 27、28日に全小中学校招集 体制づくり目指す /茨城
毎日新聞 2012年8月21日(火)11時32分配信

 常陸太田市の市立中学2年の男子生徒(14)が「いじめられた」とのメモを残し自殺した問題で、県教委は20日、県庁で臨時の教育委員協議会を開いた。27、28日に全小中学校の校長を集めた緊急会議を開くことを決定。「自殺の連鎖を起こさせない」体制づくりを目指す。
 協議会には教育委員や県教委の担当者約20人が出席。会の冒頭、亡くなった生徒に全員が黙とうをささげた。会終了後に記者会見した福岡和子教育委員長や小野寺俊教育長によると、男子生徒に「死ね」という趣旨のメールが送られていたことについて「携帯電話やインターネットを介した子どもたちだけの世界がある。子どもの知恵も借りながら携帯やネットの危険性を啓発していく必要がある」とする意見や、人間関係を築くための幼児教育の重要性を指摘する声が上がったという。
 小野寺教育長は会見で「学校は夏休み中で、先生も子どもに常時接触できない。家庭や地域が一緒になって子どもを見ていく雰囲気を作らなければならない」と話した。県教委は20日、各市町村教委の教育長に対し、自殺の連鎖防止に関する通知を出した。通知は、担任が全保護者に対し▽「命の大切さ」を家庭内で話し合う機会を設ける▽可能な範囲で子どもの携帯電話のメールの内容を確認する−−などを依頼するとしている。
 県教委は、生徒たちの心のケアに当たるため、男子生徒が通っていた中学校にスクールカウンセラーを常駐させたほか、今後、教員1人を増員する。【鈴木敬子】

8月21日朝刊

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