男子生徒の死から 1年半後の第三者委員会設置、 その背景と 遺族の思い【熊本】

男子生徒の死から 1年半後の第三者委員会設置、 その背景と 遺族の思い【熊本】
TKUテレビ熊本 2020/12/17(木) 19:12配信

13歳の男子生徒はなぜ自ら命を絶ったのか、11月、熊本市が詳細調査委員会、いわゆる第三者委員会を立ち上げました。
男子生徒の死からおよそ1年半後の委員会設置、その背景と遺族の思いに迫ります。
【第1回詳細調査委員会】
「黙とう」
先月初会合が開かれた熊本市の詳細調査委員会、いわゆる第三者委員会です。
去年4月、当時中学1年生だった男子生徒が自ら命を絶った問題を調査します。
【初会合での市長あいさつ】
「ご遺族から事実関係のみならず、より詳細な調査の実施を希望があったこともあり、この委員会を設置しました」
第三者委員会は、市長の付属機関として設置されました。
【委員会後・男子生徒の母(46)】
「子どもを亡くした悲しみだけでなく、教育委員会に対する苛立ちみたいなものをずっと抱えてきました」
【文書コピー並べ】
男子生徒の遺族と、熊本市教育委員会がこれまでにやりとりをした文書です。
遺族は他の保護者とともに、男子生徒が亡くなる以前から市教育長に対し、当時の小学校教諭による暴言や体罰の実態を訴え、再発防止を求めていました。
【委員会後・男子生徒の母】
「遺族としては小学6年の時の担任の先生の暴言や不適切指導が、子どもの自死に影響していると思っています」
中学生になって間もない去年4月、男子生徒は自宅マンションから飛び降りて亡くなりました。
遺族は今、マンションを離れ、別の場所で暮らしています。
【自宅・男子生徒の母】
「明るくて優しくて面白い男の子でした。いつも冗談を言ってるような、人をよく笑わせて自分も一緒に笑うようなそういう男の子でした」
たくさんの「死」の文字をつなげて書かれたページ。
男子生徒が、小学6年の時に使っていた算数のノートです。
亡くなったあとに見つかりました。
別のページには「絶望」や「呪」の文字も書かれていました。
遺族は去年7月、市教委へ不適切指導と自殺との関連の調査を求めました。
【男子生徒の母】
「私たちとしては、もっと教育委員会が能動的に動いてほしいと何回もお伝えしていたんですけども聞き入れてもらえず」
【調査をめぐり市教委が会見
(19年10月29日)遠藤洋路教育長】
「調査の範囲ですとか調査のスピードについて、十分な対応ができていなかったということで、私どもとして保護者に深くお詫びをしたいと思っているところです」
市教委はのちに遺族らの要望を受け、当時の小学校教諭の指導について調査を実施、2014年度から18年度までに児童に対し行った32の行為について、体罰や暴言、不適切な指導にあたると確認しました。
【自宅・男子生徒の母】
「死んだ方がましだって思わせるような状況が、学校で、教室の中で、何回もあったんだろうなって。なんであのとき気づいてあげられなかったんだろうと本当に思います」
その後、市教委は調査報告書をまとめましたが、自殺の原因に触れる項目はありませんでした。
【委員会での市長あいさつ】
「私自身マニフェストの中で、子どもを死なせない社会の実現を明確にうたっております」
市長が設置した第三者委員会は、児童精神科の医師や弁護士ら5人で構成されています。
【男子生徒の母(46)】
「私は当時小学校6年生の子どもたちみんなが被害に遭っていて、その中の一人が亡くなったと思っているんです」
「このような悲しいことが二度と起こらないように、しっかりとした再発防止策を提言していただきたいと思っています」
第三者委員会はまず、男子生徒を知る同級生から聞き取りを始める方針で準備を進めています。

 男性教諭をめぐっては昨年3月、体罰などを繰り返しているとして、男子生徒の親を含む保護者らのグループが処分や再発防止を求める嘆願書を市教育委員会に提出。その約1カ月後、男子生徒は市内の自宅マンションから飛び降り自殺した。市教委教職員課は同7月までに、教諭による児童に対する体罰3件、暴言3件、不適切指導14件などを事実と確認。胸ぐらをつかむ体罰や、複数の児童が教諭の指導により登校を渋ったり休みがちになったりしたこと、インフルエンザにかかった児童を演奏会に参加させたことなどが含まれていた。

 2019年4月に熊本市立中1年の男子生徒(当時13歳)が飛び降り自殺し、同市教育委員会が30日、第三者委員会を設置して事実関係などを調べる方針を示した。同日、両親に提出された市教委の基本調査報告書には自殺の原因についての記載が一切なかった。両親は「市立小6年時の担任の不適切指導が関連している」として詳しい調査を求めている。
 生徒は、入学直後の19年4月18日に命を絶った。両親によると、生徒は小6時に担任の男性教諭から同級生が体罰や暴言を受けたことに心を痛め「先生がうざい」と漏らしていた。命を絶つ約1カ月前には、小学校内で生徒のノートに「死」と書いてあるのを別の教諭が見つけたが、両親に報告しなかった。
 市教委は、男性教諭が同小に赴任した14年以降、児童を注意する際に胸ぐらをつかんだり、「バカ」「アホ」と暴言を吐いたりするなど39項目の不適切行為があったことを認めた。両親は自殺との関連を調べるよう市教委に求めていた。

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