千葉大学長選の波紋やまず 想定超す反発にHPで経緯説明 学生らの署名運動に7千人超賛同 人文科学研究院に加え教育学部教授会も質問書
千葉日報オンライン 2024/2/9(金) 11:50配信
千葉大学(千葉市稲毛区)の学長選の選考過程が不透明であるとして同大大学院人文科学研究院教授会や学生ら有志が反発している問題で、同大学長選考・監察会議(宮坂信之議長)は8日までに、同大の公式ホームページで選考経緯や理由を説明する文書を公表した。想定を超す反発の声が上がるなど騒動となっていることを受けて「学外にも説明が必要」と判断したという。一方、教育学部教授会も同会議に質問書を提出するなど、波紋は広がっている。
選考・監察会議は7日付で「学長となるべき者の選考について」と題する文書を公表。文書では、国立大学法人法などの学長選考に関する規定を挙げた上で、同会議が「その責任と権限の下、主体的に選考することとなっている」と強調。「関係法令等にのっとり適正に手続きを進め、(中略)求められる学長像に基づき学長としての適性を審査した」などとし、選考の正当性を主張している。
これまで外部には非公表だった教職員ら約1400人の投票による「学内意向聴取」について、候補者3人の得票結果も公開。新学長に選ばれた横手幸太郎氏(副学長、医学部付属病院長)が、選考・監察会議で行われた無記名投票の結果、過半数の票を得たことも明らかにした。
同大総務部の担当者は「今回疑義が呈されたことを受けて、学外にも詳細な経緯説明が必要と判断し、文書を公表した」と説明。今後、人文科学研究院教授会の質問書にも、別途回答する方向で検討しているという。
一方、同教授会の男性教授は「学内意向聴取の結果をどのように参考にしたのかなど、我々の知りたいことには答えておらず、説明は不十分。質問書への回答を待ちたい」と話す。
学長選は1月25日に行われ、学内意向聴取で得票数が1位の山田賢氏(副学長、人文科学研究院教授)ではなく、2位の横手氏を選出。同教授会が疑義を唱え、同30日に質問書を選考・監察会議に提出したほか、教育学部教授会も「人文科学教授会の質問書に賛同する」として、今月7日付で質問書を提出した。
学生ら有志が適切な説明を求めるオンライン署名運動も1月28日から始まり、8日現在で7千人を超す賛同者が集まっている。