創造学園大学長を解任 群馬の堀越学園
産経新聞 2012年1月10日(火)22時35分配信
群馬県の堀越学園の王豊理事長は10日、高崎市吉井町の創造学園大で記者会見し、経営悪化の責任などを理由に、同大の堀越哲二学長を同日付で解任したと発表した。堀越学園は、多数の芸能人卒業生を出した東京都内の同名校とはまったく関係のない学校法人。
理事会は今後、選考委員会で正式に新学長を決めるが、暫定的に元教授で今月、理事に就任した非常勤講師の井上晴彦氏(69)を学長に任命した。
堀越氏の学長解任は10日の緊急理事会と評議員会で決まり、同時に理事も失職した。さらに大学の教授職についても解雇された。
王理事長は「堀越氏はこれまで学園のために一生懸命やってくれたが、運営に失敗した。再建と学校存続を第一に考えた」と解任理由を説明した。王理事長は一時、堀越氏を名誉職である「学園長」に就任させて収拾を図ろうとしたが、会見では「堀越氏は今後、学園の運営に一切関わらない」と明言。事実上の“追放”との考えを強調した。
創造学園大は平成16年に開学。堀越氏は初代学長となり、18年には理事長にも就任したが、経営悪化や教職員給与の遅配の責任をとる形で、昨年1月に理事長を退任した。
その後も堀越氏が知人から預かっていた古美術品を勝手に処分したとして、知人が告訴した。7月下旬には学園施設が県警に家宅捜索され、堀越氏は学長退任を表明。理事会も了承した。
ところが、学園は新学長を決めないまま、堀越氏が実権を保ち続けるなど、不明朗な運営を続けていた。
この間、学園では教職員の給与が昨年9月から4カ月間未払いとなり、いまだに支払われていない。これに教職員が猛反発。昨年末から学園側に堀越氏退任を求めていた。
10日の理事会終了後に、理事の1人が「私は出席していない」と理事会決定の不成立を報道陣に訴える場面もあり、混乱が残っていることを印象付けた。
文科省の担当者は産経新聞の取材に対し、「今回の人事についてまだ詳しく承知していないが、学園の経営状況などについては引き続き注視していきたい」と話している。