児童ポルノ製造:元中学教諭を逮捕 画像作成容疑 /長野

児童ポルノ製造:元中学教諭を逮捕 画像作成容疑 /長野
毎日新聞 2012年6月14日(木)12時53分配信

 勤務先の校内で女子中学生(当時14歳)の裸をビデオカメラで撮ったとして、松本署などは13日、松本市島立、元公立中学校教諭、百瀬(ももせ)洋志(ひろし)容疑者(54)を児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)容疑で逮捕した。「裸を撮ったことは間違いない」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑は2月上旬、塩尻市の市立中で女子生徒が18歳未満であると知りながら裸を動画で撮影し、児童ポルノ画像を作成したとしている。松本署に3月下旬「生徒の水着姿を先生が撮ったようだ」と匿名の電話で情報提供があり、捜査していた。
 県警は5月28日、任意で提出された百瀬容疑者のパソコンから消去済みの動画データを復元し、容疑が発覚。逮捕後、百瀬容疑者宅を家宅捜索し、他のパソコンやビデオカメラなどを押収した。
 捜査関係者や塩尻市教委によると、百瀬容疑者は2月4日午前11時ごろ、校内の相談室で女子生徒に「新しい体操服を作る」などとうそをいい、持参した以前の勤務校の体操服や、水着を着るように指示。その場には立ち会わず、生徒が着替える様子をビデオカメラで隠し撮りしたという。着衣後、百瀬容疑者は、生徒の了承を得てデジタルカメラで体操服や水着姿を撮影した。当日は土曜で授業はなかった。生徒は、盗撮されたのではないかと不審に感じたという。ビデオとデジカメは学校の備品だった。
 県教委によると、生徒の両親が2月10日「体操着姿を撮られた」と学校に相談。校長らが百瀬容疑者や女子生徒から事情を聴き、市教委に報告した。百瀬容疑者はその後、出勤したが、授業はせず、3月16日付で県教委に自己都合の理由で退職届を提出。事情を知らない県教委は受理し、依願退職した。
 市教委は5月末、県教委に初めて経緯を報告した。県の山口利幸教育長は取材に「(撮影を)知っていれば、自己退職は受け付けられない」と市教委の対応に疑問を示した。また、5月の報告内容について県教委は「撮影は『着衣の状態だ』と認識していた。(裸の撮影は)知らなかった」と否定。一方、市教委は取材に「県教委に口頭で『警察の任意の捜査で裸の盗撮が分かった』と報告した」といい、見解が食い違っている。
 県教委は百瀬容疑者の処分について「退職しているため不可能」といい、退職金は「県条例で返納を命じることができるので検討していく」と述べた。【福富智、大島英吾、小田中大】
 ◇わいせつ絡み逮捕者4人目−−今年
 今年に入り百瀬容疑者の逮捕を含め、わいせつに絡む事件での県内の教員・元教員の逮捕者は4人目。今年度、県教委に懲戒免職された教員は3人で昨年度と同数に上る。
 県教委は「日ごろの指導で、教師が生徒から得た『信頼』を利用している事件が多い」と分析する。対策として、教員は初任時▽勤続5年▽同10年−−の計3回の研修でセクハラや体罰などの防止について指導を受け、年1回のセクハラチェックシートで自己点検する。しかし、現状で不祥事防止につながっているとは言い難い。
 県教委は近く第三者を含む「教員のあり方検討会議」を設置する。山口利幸教育長は「教員の人事・評価制度も含めて在り方を見直し、不祥事防止につなげたい」と述べた。【小田中大】
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 ■今年の公立学校教員の主な不祥事と処分
 ※年齢は当時
 【3月】
 
 【4月】
 
 26日=
 【5月】
 9日=塩尻市の40代の男性中学教諭が教え子をカメラ付き携帯電話で撮影し、銃を突きつける画像に加工した上、教室のテレビに映し「処刑しちゃうぞ」と発言。
 10日=

6月14日朝刊

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不祥事根絶対策を 元教諭逮捕で塩尻市教委が要請
2012年06月14日(木) 信濃毎日新聞

 女子中学生が着替える姿を盗撮したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)の疑いで塩尻市の元公立中学校教諭百瀬洋志容疑者(54)=松本市島立=が逮捕された事件を受け、塩尻市教育委員会は14日午前、臨時校長会を市内で開き、教職員の不祥事根絶に向けた取り組みを求めた。

 御子柴英文教育長が、出席した校長ら15人に対し、事件の概要や市教委の対応を説明。不祥事根絶の対策として、教育委員が学校訪問する、教職員を対象に情報モラルやセクハラ防止などの研修を行う、教職員と校長の面談を強化する―など6項目を示し、取り組みの強化を求めた。

 校長らは、各校で既に取り組んでいる対策を報告。「人権や情報モラルの研修を行った」「風通しの良い職場環境にするために努力している」「コミュニケーションを増やすために休み時間を5分延長した」などがあった。

 校長会には小口利幸市長も出席。同市教委が、盗撮発覚前の2月に百瀬容疑者が生徒の体操着姿を撮影したことを把握しながら、同容疑者の依願退職を認めていたことについて、「百点ではないが決して非のある対応ではなかった」との認識を示した。

 一方、長野市の県庁では、阿部守一知事と県教育委員6人が県の次期教育振興基本計画について懇談した席上、双方が事件に言及。山口利幸教育長は冒頭、4カ月連続で退職者を含む県内公立学校教員が現職時のわいせつな行為で逮捕される事態に、「被害児童や保護者だけでなく、県民の皆さんに申し訳なく思う」と陳謝した。

 これに対し、阿部知事は「教育の信頼感が非常に低下する由々しき事態。しっかり検証し、改善してほしい」と要請。塩尻市教委が百瀬容疑者の行為を把握しながら5月末まで県教委に報告しなかった点については「もう少し円滑なこと(情報交換)ができなかったのか」と不満を示した。

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